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掲載日付:2018.05.06

カテゴリ:[ 内科 ]

入院患者さんに対する責任感

 皆さまこんにちわ



  今年、天気の良いGWで良かったです

 世間の休み期間中にも病気を患っているために退院できない入院患者さんが病院には入院されています。



  私達は、入院患者さんがおられるため、必ず回診をして健康状態を観察します。

 GW中のある日回診していると、平日と同じようにあの先生にもこの先生にもお会いするではないか。。

 この病院の先生は患者さんのためにとても熱心です。



  リフレッシュも大事です。しかし、医師にとって患者さんに対する責任感はとても大切。



  そんな日の景色はとてもステキであった。



  葉山内科・GIM 

掲載日付:2018.05.20

カテゴリ:[ 内科 ]

4月より常勤の救急医が当院に就職

 今年度から常勤の救急専門医が1名葉山ハートセンターに就職されました。

これは、この地域の方々にとってとても良いことだと思います。



 そのため、月曜日~金曜日の日中と土曜日の午前中の救急の体制が整備がされ、

救急医が診療を常に行うことができるようになりました。



 救急と密に連携して

この地域の生命と健康の向上のために、皆でこの病院のパワーアップを通して貢献していきたい。



 葉山内科・GIM

 

 ~夜の病院を外からみた風景~

掲載日付:2018.05.05

カテゴリ:[ 江里名誉院長 / 読書 / 心の言葉 ]

西村元一先生著 ”余命半年 僕はこうして乗り越えた” を読んで


西村元一先生という消化器外科で大腸がんの専門家でもあった現役医師が、下血で発症、進行胃がん 肝臓転移あり余命半年と診断され、その後の体験談を書いた本を紹介されて読みました。どこにでもある体験本なのかと思い手にしてからしばらく置いておいた本でした。しかし気になって一気に読みました。
自分が医師としてがん患者さんを治療してきた立場も熟知し、さらに逆の患者の立場に50歳台という若い現役バリバリの中で発症、しかも予後の悪い患者の立場をそのまま経験された稀有な症例としての体験談でした。私も血液関連の患者さんをたくさん診療させていただいてきましたが、患者の気持ちに共感はするように心がけてきたつもりでも本当は理解できていないのだろうと思ってきました。西村先生もやはりそうだったと書いておられます。書かれていた言葉で私が線をひいて心にとめようと思ったものをご紹介します。

(1) 患者は告知を受けた日から生活が一変するということ、そして死を意識するということ、終わりというものを意識するということ。
(2)いずれあとで・・・がなくなる。前倒しに考えていかねばならなくなる。
(3)治療をうけている人にとってはすべてにおいて治療が優先。患者に土日など休みなどない。
(4)患者の気持ちは日々変化する。チョッとしたことで一喜一憂。一番の手立ては悪いニュースをよいニュースで打ち消していくこと。良いニュースの法を少しだけ多くすることができれば気分が少しでもはれる。
(5)人間がんを抱えるといろんなふりをする。いい患者のふり、わかっているつもり、来年もあるさというふり、悲しんでいないというふり・・・

私は自分が今まだがんを抱えている側ではなく治療を提供する側にありますが、その中でも希望を与えるためにうそではなく(4)のように少しでもいい話をしてあげて不安をとれるようにすることを実践していきたいと思います。

掲載日付:2018.05.17

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  ]

麻疹の流行の話

今年3月に台湾人から沖縄に持ち込まれた麻疹。その後そこから2次感染、3次感染と広がり、今週4次感染が確認されたと報道された。
実ははやくも10年以上経過したのだが、2006年から2008年にかけて日本でも麻疹の流行があり、2008年には1万人の患者がでた。当時は10-20代が多く、学校が休学になったりした。またカナダに海外旅行にいった日本の学生がそこで麻疹を発症しホテルに足止めされたり、またアメリカのリトルリーグ世界大会に出場した日本人選手が麻疹を発症した問題もあり、日本は麻疹出国だという汚名をきせられていた。その後対策によりしばらく数は減少していた。
今回も20-40歳の若い人が感染している。当時はワクチンが1回投与であったためでは内科と考えられている。今は1歳までと小学校前の1年間の2回です。
麻疹は潜伏期間が10-12日 海外からもちこんでもはじめは気づかないことがあります。海外ではインド、パキスタン、中国、フィリピン、インドネシアなどで感染が多く報告されています。免疫をもっていなければ90%は発症するとされ、不顕性感染という症状のでない人は少ないのです。感染力はインフルエンザよりも非常に強く、狭い空間に感染した人がいるとインフルエンザの10倍もの感染力があるとされます。
症状は最初、発熱や咳とともに38度前後の発熱が2-4日続き、倦怠感、上気道炎、結膜炎がでます。口腔内にはコプリック斑という特徴的な白い斑点がでたりします。これをカタル期といい、その後一度は体温が少しさがるのですが、再び半日ほどして今度は39度以上の高熱とともに発疹がでます。耳のうしろ、頸部からはじまり顔面、体、腕と広がります。これが3-4日続いて解熱とともに発疹が色素沈着となっていきます。学校へは解熱後3日経過してから登校できます。一部の人が重症化します。高齢者、糖尿病、妊婦さん、免疫を低下させる治療をうけている人では注意が必要です。肺炎、脳炎は死亡の原因となりえます。発疹後に意識障害がでるようであれば脳炎を疑い、髄液検査、画像検査が必要です。また麻疹の経過中に半数以上に心電図異常がみられるという報告がありますが、心不全になることはまれです。
子供のころかかったといっても本当に麻疹だったかどうか不明なこともあります。また免疫を強く抑制する治療をしている人では抗体値がさがっていることもあります。医療機関では調べることができますが、今はそのようなかたが多くなり採血結果がでるまでに少し時間がかかるようになっています。当院でも測定をおこなっています。また医療関係者や空港など多数の人が行き来する場所で働く人はワクチンをうつことが推奨されています。(厚労省)当院では入職時に麻疹の抗体価を測定しています。

掲載日付:2018.05.17

カテゴリ:[ 内科 / 葉山情報 / 葉山ハートリバイバル / 江里名誉院長 ]

葉山町町内会の会合にてお話しさせていただきました。


葉山町の各町内会の代表のかたが集まる会の中で、お話しさせていただく時間をいただきました。私が院長になって早くも1年がたとうとしています。それでもなかなか改革の内容を人々に伝えることは簡単ではないことを身をもって感じています。そこで今年はなんとか町内会関連、自治会に入っていこうと目標をたてて活動しています。循環器と内科系と2輪の輪をまわしていくこと、1次救急を根付かせかつ維持すること、そこからの入院受け入れを発展させていくことです。もう全国から患者がくるそういう病院ではなくなったということですかとのご意見もいただきました。胸が痛くなる思いでしたが、町の人々にとっては誇りある病院だったのだと改めて思いました。そのためにもなくしてはいけない、世界一とはいえなくても違う形で医療インフラとしてこの地域に必要とされる病院として成功させたいと思います。


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