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掲載日付:2020.10.11

カテゴリ:[ 江里名誉院長 ]

高橋正寛先生

10月より湘南鎌倉総合病院の高橋正寛先生が、

3ヶ月の内科研修にやってきました。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、空、屋外、、「たかはし T」というテキスト

勉強熱心で、まじめにコツコツと鍛錬に勤しんでいます。

上級医からの熱烈指導も受けながら、ひたむきに研修する姿にスタッフからの信頼も厚いです。

画像に含まれている可能性があるもの:2人、立っている人

高橋先生、絶賛研修中です。

頑張ってください。

掲載日付:2020.10.14

カテゴリ:[ 新型コロナウイルス感染症 ]

幕張メッセで講演をしてきました。

幕張メッセで行われた医療展示会の中で、当院が2-3月にかけて行ったダイアモンドプリンセス号の新型コロナウイルス陽性患者さんを、どのように短期間で判断し受け入れ無事終えたか、そのドキュメントをお話しいただきたいということで講演を引き受けお話ししてきました。すでに8か月近くも経過していることに驚きましたし、また最初の頃のニュースがどうだったか忘れかけているところがありました。ニュースとしては旬の時期をもう過ぎている時期ではありますが、ほぼ災害といえるような緊急事態の中、準備万端でなくても引き受けるトップとしての決断、そのスピード、徳洲会全体の組織としての協力体制 これを成功したポイントとしてお話ししてきました。我ながら振り返り、やはり未知のことで怖かった気持ち、緊張していたことを思い出しました。

掲載日付:2020.10.22

カテゴリ:[ 医療情報  ]

身のまわりにも食事を我慢している人いませんか。

10月21日 NHKクローズアップ現代+はメデイカルプアをとりあげていた。このコロナ禍で病院にいくのを控えてしまう人たちがいること。それが病院にかかると怖い(薬がきれて血糖が悪くなっている人たちがいる)ならまだしも、お金が払えないから病院にもいけない。保険料が払えないから病院にいく資格がないと語ったかたの言葉にとても悲しい思いがした。ただこの番組をみたときに、これは特別な地域の話では?と思ってはいけない。ちょうどその日に私が外来でみたかたも食事量を減らしてなんとか貯金をもたせようとしているといっていた。とても具合が悪そうだった。収入が急激に減った人の中には本当に困っている人がいて当然だろう。
その番組の中では無料低額診療という制度がありおもに民医連系の診療所などが制度を導入しているという。私も病院の中にもこれを知る人はいなかった。本人の支払いを免除するなど病院が負担を強いられるが代わりに税金などで優遇されるという。徳洲会にも困っている人には支払いを猶予するという理念がある。こういう人を断ることなく医療機関は拾い上げていくことと、フードスタンプ、食事配給所などお金ではなく食事など具体的なものを提供することが必要なのではないか。身近にもそのような人がいるはずで、声をあげられずにいるはず。ばらまきでなく、本当に困っている人にこまかいところに行き届くようになるにはどうしたらいいのだろうか。

掲載日付:2020.10.25

カテゴリ:[ 新型コロナウイルス感染症 / 内科 / 医療情報  ]

コロナ回復後にも体調が悪い人が3割も

2020年10月15日の読売新聞の記事にもありましたが、すでに多くの新型コロナウイルス感染の患者さんが回復し退院されているわけですが、陰性となったあとも、息切れや倦怠感を訴える人がいることがわかってきています。これは年だからというわけではなさそうです。NHKのニュースでもかつて若いかたのコロナ後の体調が回復しないいうケースが報道されていました
イタリアからの報告では患者143人のうち125人が退院から平均36日の時点で症状があり、倦怠感53%、呼吸困難43%などが多かった。またアメリカからの報告でも3-6月の外来陽性患者270人のうち2-3週間たっても完全に回復しない人が35%にものぼると発表されている。
このように研究はあるが、実際には今はだいたい症状が改善すると10日前後で退院。普通の感染症での入院であれば外来で1回くらい退院後診察をすることも多いが、新型コロナウイルス感染症はほとんどされていない。だからもっと症状のある人はいるのではないかと思う。

当院はみた患者数が限定的であるが、第1波の頃の患者さんの退院後だいたい2か月をめどにきていただき診察をした。ほとんどは症状は回復していたが軽い咳が残るかたがいた。
また先日話をした別のかたは、味覚、嗅覚が完全に治らない人が何人かいると教えてくださった。
退院後の調査がしっかりはいるのがよいと思う。

掲載日付:2020.10.29

カテゴリ:[ 新型コロナウイルス感染症 / 内科 / 医療情報  ]

尾身先生の講演から

10月28日都内で新型コロナウイルスで日本の対策の指揮をとられている尾身先生の講演があり聴きにいってきた。1時間余りであったが最新の情報がわかり本音のお話しもきけ、とても身になる話であった。職員にも早速朝礼などで共有させてもらったがここにも記しておこう。

まず今の日本の現状は、うまくコントロールしているともいえるが、患者が増える上向きのベクトルと患者数が減る方向のベクトルとのせめぎあいであるという。上向きのベクトルは、旅行、経済活動などにより人々が動き始めたこと、下向きのベクトルには、人々のマスクなどの感染対策、クラスターを抑え込む早い対応、検査体制などがあるという。

遺伝子分析ではすでに学会などでも述べられていたが、武漢からはいってきたウイルスは抑え込めていたが、4月の第1波は欧州から入ってきたもので、非常事態宣言により抑え込めていたのだが、一部でくすぶっていたウイルスが6塩基変異をしてその後の流行がみられたとのこと。

最近では重症化マーカーとなるようなCCL17、IFN-A3などがわかってきているという。

さらに3密は英語にも訳されているといい、さらにもっと具体的な5つの場面に注意をと指摘された。
(1)飲酒を伴う会食:食事するなら普段ともにいる人と 真正面、真横にならずに座りかたを考える。
換気できる建物
(2)大人数での飲食
(3)マスクなしの会話
(4)狭い空間での共同生活 
(5)居場所の切り替わり 休憩室 コーヒーブレイクやたばこ、おしゃべり

また検査のことについても述べられて、PCR検査が陽性なのと感染力というのは同じではない。感染力が強いのは発症2日前から2日後。10日すぎると感染力が低下する。それでもPCRは陽性ででる。

感染が増えてしまう、つまりクラスターになるのは初期対応の失敗である。対応の早さがキーワードであるといわれた。これからのクラスターのおこりえる場所としては
(1)歓楽街(2)コロナ感染の経験のない施設、病院(3)若者 外国人である。

今後は気楽にいける相談センター(かかりつけ医もその役割であると思われるが)の設置や、若者、外国人などの今まで情報が届きにくいかたへの情報提供が必要だとのべてられていた。

また抗原迅速検査の偽陽性が多いこともあげられており技術的に解決が必要だといわれていました。

またマウスシールドは意味がないといわれていました。(田中意見:一番やっているのはテレビにでる人、国会議員です。やめてほしい。影響力のある人ほどやめてほしい。)

尾身先生がたの身を呈して働かれているお姿には本当に頭がさがる思いです。
講演ありがとうございました。

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