多職種からの情報収集が大切
患者さんの危機の予兆があると、‘ビビッ’と何かを察知して急いで患者さんの対応をするはずだ。この‘ビビッ’とくるポイントを、研修医が察知できるようになるには経験が必要である。毎日面会に来ている家族、いつも担当している看護師、リハビリ技師が‘何か変です’と訴えるが経験の少ない研修医は理解できないかもしれない。彼らから謙虚に学ぶ姿勢や情報収集することで直感を鍛えることにつながるはず。
食事量
発熱
立ちくらみ
尿量
脈拍
全身状態
意識状態(意識レベル低下、見当識障害、傾眠など)
呼吸状態(SpO2低下、頻呼吸、浅い呼吸など)
身体活動の急激な低下(脱力など)
精神状態の急激な変化(不穏を含む)
自律神経症状
など
‘何か変’と他職種の誰かが感じた際には、上記のような項目に異常がないかチェックするとよい。看護師が記載してくれるバイタルサインやケアの項目に変化があることが多いはずだ。例えば、高齢者ではなんとなく元気がなくて変だと看護師が感じる時には、食事量が減っていたり、後から発熱したり、後から不穏状態になったりするかもしれない。
葉山内科・GIM