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掲載日付:2019.01.14

カテゴリ:[ 内科 ]

冬の救急患者さん

 2019年もよろしくお願いします。



  2017年の6月からスタートした救急患者さんの受け入れですが、

 当院の救急搬送患者さんは増加してきています。

 それに従って、救急からの入院患者さんも増加しています。



  先日ある医療従事者を主な対象としたメディアの記事で約60床の病院が

 急激に年間1000台を超える状況になり、成功事例として受け入れられた秘話が掲載されていました。

 当院も小規模病院で救急搬送数が似たような状況となりつつあります。 

 地域の患者さんにとって安心できる病院になるために、職員がとても苦労して頑張っております。

 我々の病院だけでなく、おいかけるべき病院がある事に嬉しく思いました。



  1年の中でも、冬は体調を崩しやすい時期で、インフルエンザの流行などもあり救急患者さんが

 増加します。どこの急性期病院も同じ状況だと思います。

 肺炎球菌のワクチン、インフルエンザのワクチンを医師が勧めるのは、やっぱりこの冬に患者さんが

 重症化して入院にならないようにと願っているからです。

 もちろん冬だけではありませんが、特にこの時期というわけです。



  慢性疾患の管理を含む外来経験の少ない若手医師にはなかなかワクチンなどの予防医療の重要性

 理解できないのですが、やっぱり大切と毎年実感します。

 職員皆で引き続き頑張って乗り越えていきたいと思います。 





 葉山内科・GIM



 ~以下の写真は、病院から見える景色です。~

掲載日付:2019.01.27

カテゴリ:[ 内科 ]

病歴聴取の難しさ:「副鼻腔炎」と ” 蓄膿 ”

 今回は、患者さんから以前の病気を聞き出す難しさについて。

 

  患者さんの用いる言葉と

 医療従事者の用いる言葉にズレがあり、

 以前の病気を正しく理解できないことがあります。

  

  例えば、「副鼻腔炎」と言われても

 患者さんはなかなかピンと来ない表情をしていることがあります。

 しかしながら、”蓄膿” とか “耳鼻科で鼻の奥の通りが悪い” とか言われたことがあるか

 尋ねると、以前に病気をしていたことがわかる事がよくあります。



  高齢の方に、「結核」をしたことがありますか?

 と、伺っても、したことがないとお返事が戻ってきます。

 そこで、”肋膜” ”肺浸潤” ”肺門リンパ節炎” はやったことありますか?と、

 尋ね直すと昔やったことがあると答えてくれます。



  患者さんと医療従事者が同じタームを使うのはとても難しい。

 自分達の考えていることを聞く人に伝えるのは医療分野だけでなく、

 どの専門分野でも同じで難しいかと思います。

 しかし、以前の病気のあるかないかを正しく情報を得るか否かで、

 その後の診断や治療に繋がる事もあるため、

 医療従事者は患者さんが理解できるように伝える能力を鍛える必要があります。

   



 葉山内科・GIM





 ~以下の写真は病院からの景色です。~

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