掲載日付:2017.10.05
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内科 / 江里名誉院長 ]
がんサバイバー がんを生き抜いた人 <ホジキンリンパ腫のかた>
がんを生き抜いた人 がんサバイバーは治療の進歩や補助的な薬剤の進歩で増加している。しかしそれらの人が生き抜いたあとでおきてくる問題については、一部の人たちの間では知られていたがあまり問題とされてこなかった。(よく5年で外来受診が終了されていることが多い。)最近になり特に予後がよく長期にいきる悪性疾患の患者さんの長期的な合併症の問題が話題になっている。私の専門である血液内科の領域では<ホジキンリンパ腫>がその点でまとまった論文がでて国際学会の教育講演でも取り上げられていた。
ホジキンリンパ腫は5年生存率が80%を超える、抗がん剤でしっかり治療をすれば予後のよい血液系の腫瘍疾患だが、それと同時に長期的にみると心血管系の合併症と2次発がんが問題になることがわかってきている。2次発がんは治療が終わってすぐみられるのではなく、もう再発もないね・・・と思われるような時期5年、10年たって、いやさらに40年たってもその危険性は上昇し続ける(つまり2次発がんのリスクがなくなる時期がくるわけではないというわけだ)という。特に若くして放射線治療に抗がん剤が加わるとそのリスクは高くなる。この2次発がんと心血管系の問題についてこれから少しずつまとめていこうと思います。<次回に続く>
掲載日付:2017.10.14
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内科 ]
入院患者さんから学ぶ
こんにちは。
葉山ハートセンターの内科には
湘南鎌倉総合病院の内科から後期研修医の先生がきてくれています。
何か決まり事があるわけではありませんが、彼らは朝と夕方自ら病棟回診をしています。
”患者さんをみる。’’
彼らの能力は非常に高く、どんな環境でもその力を発揮します。
どうやって能力を鍛えていくのか?
その基本が ”ベットサイドで入院患者さんから学ぶ姿勢” なんだと思います。
彼らと共に葉山ハートセンター内科は良い医療を提供し続けていきたい。
葉山内科・GIM
掲載日付:2017.10.21
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内科 ]
健康のための3つの予防
人が幸せである条件に ‛健康’ があるかと思います。
外来診療をしているとしばしば思うのですが、
通院しているだけで安心してしまい、通院している部分以外の ‘健康’ に目をむけることをおろそかにしてしまうことがあります。
公衆衛生の分野では、‘健康’ のために 3つの ‘予防’ に分けて考えるそうです。
① 病気にならないようにする。例えば、栄養、運動、睡眠、たばこを吸わない、お酒を控えるなど生活習慣に配慮する。
② 自覚症状が出る前に病気を早期発見し、早期治療する。
③ 病気を発症後、その病気の進行を遅らせたり、合併症が起こらないようにする。
これらのうち、② 自覚症状が出る前に病気を早期発見し、早期治療するために、健康診断や人間ドックなどがあります。
内科・総合内科(General Internal Medicine、GIM)では ‘予防’ も大切にしており、健康診断や人間ドックを適宜受けることをオススメしています。
病気をしたら ‘早く受診’ することも大切ですが、病気をしないように ‛予防’ することも大切です。
葉山内科・GIM
掲載日付:2017.10.03
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内科 / 葉山ハートリバイバル ]
10月11月の当院内視鏡に女性の先生がきます。
10月と11月は当院では人間ドックキャンペーンをします。
全体でも割引制度があることと、月曜日、火曜日、金曜日は女性の内視鏡の先生を招いて行います。大腸などの検査を男性でなくて女性の内視鏡の先生でということを希望のかたは、ぜひこの機会にどうぞ。
またドックではなくても、かつて胃の病変や大腸のポリープがあり、本当は再検査しなくてはならない人で検査があいてしまっているかた。ぜひこの機会にどうぞ。
ご連絡は046-875-1717まで。ドックのご希望か、あるいは一般保険診療での内視鏡検査を希望がお伝えください。保険診療のかたは一回外来診察をお願いすることとなります。
掲載日付:2017.10.04
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病院行事 報告 / 人工知能、ロボット 新技術 ]
湘南厚木病院へPepper君の見学にいきました。
私が院長になってソフトバンクのペッパー君を病院に導入することをアイデアとして考えてきました。将来医療現場にも人材不足などの面から必ず導入されると考えるからです。
そうしたところ徳洲会病院の一部ではそれをすでに導入しているところがありました。そこが湘南厚木病院でした。さっそくこの日見学にいかせていただきました。
湘南厚木病院の見学は初めてでした。企業版のペッパー君は、家庭用とは違い感情はもたないように設定されているとのこと。そして主に疾患啓発や患者さんが待っている中で親しんでもらうということに使われていました。
たしかに愛らしい目で、動さはかわいくなりますし癒されます。移動が多くできるわけではありませんが、むしろ高齢者施設や子供さんへ有用性が現時点では高いように思いますが、病棟において、治療に不安をかかえるかた、介護につかれた介護者、そのようなかたが一人10分でも話せたら違うかもしれない。精神面のプラス効果がどこまででるかみてみたい気がします。
できれば顔を覚える機能が(アプリをいれればいいのでしょうが)よければより効果的かもしれません。