掲載日付:2021.01.15
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新型コロナウイルス感染症 / 医療情報 ]
自宅に感染者がいるときに注意事項
感染者が急増し自宅療養を余儀なくされている人も多いことでしょうし、これから我々がそのような状態になることもあります。そのような時のポイントをまとめてみようと思います。
(1)患者さんと部屋をわける。患者はできるだけ部屋からでない。当然食事も別に。世話をする人は一人にきめる。(妊婦、高齢者、免疫低下した人は避ける)
(2)家庭内でもすべての人がマスクする。 テーブルなどにポイと置かない。外したら手洗い。マスクしていても表面を触らない。
(3)こまめな手洗い
(4)食事は小分けにして可能なら容器は使い捨てが便利。(洗ってもいいがしっかり乾かす)
(5)消毒 家庭内ではこれがポイント。共有して触れるものの消毒が大切。ドアノブ、トイレのバー、手すり、テーブル、いすの背、電話、パソコンキーボード、リモコン、スイッチなど。
(6)換気 30-60分に1回 CO2をモニターできる機器もあり、それを目安に換気することもできます。
(7)シーツ、洋服は普通の洗剤で洗えます。しっかり乾かす。タオルは共有しない。排泄物で汚れたものは便の中にもウイルスが排泄されるので処分したほうが無難です。
(8)ごみは密閉して処理する相手のことを考えてはみ出したり、穴があいてないようにしてください。
新型コロナウイルスの肺炎は、平気な顔して酸素飽和度が低いという特徴があります。(そうでない人もいます)もし購入できるのであれば酸素飽和度モニターにて血中酸素をモニターしたほうがよいと思います。
掲載日付:2021.01.17
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新型コロナウイルス感染症 / 医療情報 ]
神奈川県保健所の業務がひっ迫
神奈川県では2021年に入り急激に新型コロナウイルス感染者数が増加して病床もそして保健所の業務もひっ迫している。1月9日から、これまで行われていた保健所による<積極的疫学調査>を規模縮小すると発表した。これは保健所が陽性者にききとりを行い2日前までの濃厚接触者洗い出しを行わってきたのをやめるというもの。周囲に感染が広がると重症化リスクの高い病院、高齢者施設、福祉施設などの関係者は調査を簡略化して続けるが、それ以外は原則として調査しないという。発表に驚かれたかたも多いことであろう。私もびっくりしたが人的資源には限りがある。それよりも自宅療養しているかたの安全を守るための業務や病院、施設のクラスター問題などに重きを置かねばならないと理解できる。もうそこまできているのだ。必要な患者さんの検査は当院でもひき受けていこうと思う。
掲載日付:2021.01.18
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googleで公表されているAIによる1か月後のコロナ感染者予測
googleで行われているAIによる1か月後のコロナ感染者予測があると知り、検索して覗いてみた。
1か月間に予測される新規の死亡者数、新規の陽性者数がでていて愕然とした。
1月16日~ 新規死亡者数 6514人 新規陽性者数 271386人
2日後に同じページを開くと
1月18日~ 新規死亡者数 8210人 新規陽性者数 271575人
どのようにAIにデータを覚えさせているのかわからないが、この死亡者数びっくりである。
アメリカ同時多発テロ死者約3000人 阪神淡路大震災死者6343人と比べてもその多さがわかる。
また都道府県別でもデータがあるのであるが、神奈川県は2月半ばになっても新規患者数が伸び続けるデータがでていた。これにもがっくりであった。
ただ慶応大学の宮田裕章教授の<このデータをみて行動を変えることで私たちは未来を変えることができる>とおっしゃった言葉に納得。若い方々にはこういうメッセージが届くのではないかと思う。
こうならないように、私は患者さんたちに公開講座や外来で、人との接触を減らしてもらうようにお話しさせてもらっている。
掲載日付:2021.01.22
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新型コロナウイルス感染症 / 医療情報 ]
高齢者であっても最初は無症状のかたも
東京都が調査した51848人の新型コロナウイルス陽性患者さんの陽性時に無症状であったかたの割合がなんと20%もあったというデータを発表した。しかも小児、若い人に多いとされていたのが、高齢者にもみられるということ。
10歳未案 593人 51.3%
10代 905人 32.3%
20代 2262人 16.8%
30代 1754人 16.6%
40代 1546人 18.7%
50代 1304人 19%
60代 742人 20.9%
70代 587人 21.6%
80代 441人 24.4%
90代 172人 30.1%
100~ 9人 52.9%
100歳以上は参考だが、各年齢まんべんなく無症状者はいるということ。
ただその後急激に悪化する人もいるはずである。高齢者の重症化率は高い。新型コロナウイルスの制御が難しいのはこの無症状期にも感染力があるということ。症状なくてもまんべんなく調べる中国のような体制が制御には必要なのでしょうか。
掲載日付:2021.01.22
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実効再生産数が1を下回ってきた・・・・
緊急事態宣言2回目がだされて2週間経過。なんとなく道路も駅もそれほど変わっていない感じがする。しかし今日NHKが発表していた<実効再生産数>が昨日のデータで1を下回ってきたという明るいニュースがでてきた。これが1以下になるということはピークを越えて患者減少につながるということである。これをきいて、まだ安堵できないのはわかるが医療者としてうれしい気持ちだ。
NHKがだした主な都道府県のデータ
1月7日 1月14日 1月21日
東京 1.27 1.21 0.96
神奈川 1.11 1.45 0.97
埼玉 1.10 1.25 1.05
千葉 1.22 1.42 1.04
栃木 1.52 1.20 1
愛知 1.05 1.13 0.91
大阪 1.26 1.31 0.96
京都 1.02 1.22 0.99
兵庫 0.97 1.33 0.98
これが本当の患者減少の結果となっていくのを願うばかりである。