できる医師は病歴を大切にする
病歴聴取はとても大切です。
検査を目的に患者さんが来院されることもあります。
一度もお会いしたことのない患者さんについて、
診察の前に検査オーダーありますかと看護師さんに言われることさえあります。
検査は陽性尤度比の高いものを適切に選ぶと適切な診断に結びつきます。
その病気の診断に有用な検査をおさえることは重要ですが、
この点は様々な二次資料をみればすぐわかります。
診断のためには、検査による陽性尤度比の影響よりも、
検査前確率が大切である。ここが医師のトレーニングで欠かせない所となります。
どんな患者さんに検査をあてはめるか、ここが教科書や二次資料になかなか書けないところ。
病歴聴取で検査前確率をあげるトレーニングには、誰に、どこで学ぶか次第となるのかもしれません。
できる医師は病歴を大切にする。
病歴から診断を絞って検査する。
この順番と最終的な診断のフィードバックの繰り返しで診断能力は向上します。
昔から偉大な医師達が実践してきたことだと思いますが、この習慣、文化を継承していきたい。
葉山内科・GIM