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掲載日付:2019.02.24

カテゴリ:[ 臨床研究 / 内科 / 症例 ]

学会発表: 日本病院総合診療医学会

 先日、日本病院総合診療医学会に参加してきました。

 学会発表は、忙しい業務の中で、どうしても流れるように過ぎ去ってしまう経験を学会発表で深く考察する機会です。全国の同じような業務を行っている仲間が集い、他のメンバー の発表から学ぶ他流試合とも言えます。そして、何よりも聴衆の目線で分かりやすく発表するために、自分が一生懸命勉強する。年に数回そういった機会がある事で自分の殻に籠らずに、もっと成長しなければと思うことができる。結果として、患者さんの診療に還元される。人は他人にみられると意識すると途端に業務の質が向上する。



 当院も葉山の経験症例と臨床研究の2演題を専攻医の先生と共に発表させて頂きました。

葉山に研修に来てくださったメンバーも4名参加しました。

皆、堂々とプレゼンテーションしていました。葉山では、今後も学術発表も頑張っていきたいと思います。



葉山内科・GIM



~以下は学会会場の沖縄科学技術大学院大学OISTの写真です。~

掲載日付:2019.02.10

カテゴリ:[ 葉山ハートリバイバル / 病院行事 報告 ]

プレコンセプションケアが神奈川なでしこブランドに認定されました。


当院で開発したプレコンセプションケアが神奈川なでしこブランドに認定されました。 その認定式に2月3日いってきました。
神奈川県では、県内の企業等から、女性が開発に貢献した商品(モノ・サービス)を募集し、「神奈川なでしこブランド」として審査・認定する事業を実施しています。女性の活躍の具体的な効果を示し、多くの企業が自ら経営戦略として女性の登用、活躍促進に取り組むことを目指しています。
 今回で6回目を迎えるこの取り組みですが、私が公開講座でいった場所にあったチラシをみて応募してみようと思いました。
 このプレコンセプションケアは特に若い女性のかた、働く女性の方々のことを思いドックプランを私自ら考えました。結婚前の女性はなかなか時間がなくてドックにもいけないし、特に婦人科系の検査、乳房の検査をうけるのには抵抗感があります。婦人科がんや乳がんは若い30代から増加する疾患でもあります。また今年も風疹が流行しましたが、自分が抗体をもっているかどうか妊娠前に知っておいたほうがよいと思います。そしてこの4-5年かつての病気といわれた梅毒が増加していることをみなさんご存知ですか。たくさんいろんな検査で全身くまなくではなく若い女性にうけてもらいたいところに絞って検査を組みました。またとても眺めのよい相模湾が一望できるところでうけていただけるのも魅力です。 お子さん、お孫さん、お友達の結婚祝いにプレゼントしてみてはどうでしょうか。

掲載日付:2019.02.13

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  / 血液疾患 ]

治療関連性白血病という疾患があるのをご存知ですか?

池江選手で急に注目をあびた白血病ですが、<治療関連性骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病>というのがあるのをご存知ですか。今や高齢のかたが化学療法をうけることもあります、またがんを生きのびるがんサバイバーのかたもいます。8-10年前にがんの治療をうけ、もう先生のところにもかからず治っていると確信していたら、急に貧血がすすんでおかしい・・・と思って採血したらこの病気ということがあります。以前からも知られていることですが、改めて米国から大規模な地域住民登録データから導き出されたがん患者さんの2次発がんのデータが発表されました。(JAMA Oncology)ほぼすべての固形がん(血液がん以外)で化学療法後に2次発がんが高まること、特にリスクが高かったのは骨軟部腫瘍(骨肉腫や筋肉の腫瘍など)や精巣のがんで年齢の若い人がおおかったようです。アルキル化剤、プラチナ製剤、トポイソメラーゼ製剤が消化器がんなどを中心に使用されそれらが関係するといわれています。とはいえ全体に発生する率は1%未満です。でも一度なると普通の急性白血病などよりも予後が悪いです。ということから、たとえ5年経過してがんが治りました、もう病院は来なくていいですといわれても自分で人間ドックなり健診で血液を調べることはしていただきたいと思います。

掲載日付:2019.02.14

カテゴリ:[ 葉山ハートリバイバル / 病院行事 報告 / 医療情報  ]

葉山デイケア内に訪問看護ステーションができました。

この度葉山デイケアクリニック内に愛心訪問看護ステーション葉山支所ができました。鎌倉にある愛心訪問看護ステーションの分院です。そこに赴任された看護師さんはかつて一緒に鎌倉で仕事をしていたかたです。とても切れ者でしゃきしゃきと仕事をされ、地域に入り込んで患者さんのニーズにあわせたサービスを提供してくれてたことを思いだします。一度は徳洲会を離れたかたですが、また戻ってきてくれてさらに当院のすぐ近くで仕事してくれることになったとはうれしい限りです。葉山にまたよい医療ネットワークができるように思います。当院から在宅への移行もスムースになることでしょう。来年度に向けてますますやれることが増えそうで、楽しみです。

掲載日付:2019.02.16

カテゴリ:[ 病院行事 報告 / 医療情報  ]

車いすのフットレストによる外傷

日本医療機能評価機構は医療事故収集事業というのをしていて、繰り返しおきている医療事故関連の情報をまとめそして情報提供してくれている。私もかつて医療安全の仕事をしていたので、これらの情報には関心がある。どの医療機関でも起こりうることとし、それを知って注意していることで防げる医療事故はたくさんある。医療事故を防ぐキーワードは ”報告” ”共有” ”改善”である。

さて当院でも私のもとにきた医療安全情報で大切なものを朝の朝礼で皆によんで共有をしている。今回の記事は車いすのフットレスト ”足をのせるところ” が移動時などに足にあたって皮膚がさけてしまったりした事例である。高齢者のかたや栄養状態の悪い人、ステロイドを飲んでいる人などであ皮膚の脆弱性(弱くなること)が高まっていて切れたり出血したりしやすい。車いすから体をたたせて患者を支えながら回転させてベットに移動させようとするときに、ちょうど回転する軸の足のふくらはぎがフットレストにあたり、かつ介助するものには視界に入りにくい。そこでズボンのすそが上がっていたりすると傷がついてしまうことがあり、皮膚が弱いと深い傷になることもあるというわけである。
よかれと思って介助したところが相手にけがをさせてしまうこともある。車いすからベットに移動するときの注意ポイントである。


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