血圧が高くなる病気?!
慢性疾患の管理や原因精査は若手医師にとってなかなか馴染みがないかもしれない。
医師の大学卒業後のトレーニングの最初には、急性期の入院診療を経験することが多い。
そういった意味では外来診療は上級編とも言えそう。
対象患者さんの数が多いコモンな慢性疾患である高血圧についてですが、
血圧のはかり方、家庭血圧の有効性、その結果の評価など意外と若手医師も知らないことが多い。
また、若年発症、急激発症、薬が効きづらい高血圧の患者さんの中に隠れている病気があることも気に留めておく必要がある。
血圧が高くなる病気 (二次性高血圧をきたす病気)として、
睡眠時無呼吸症候群
腎疾患
腎血管性
内分泌疾患
–原発性アルドステロン症
–甲状腺機能異常
–副甲状腺機能亢進症
–クッシング症候群
–褐色細胞腫 など
薬剤性
–非ステロイド性抗炎症薬
–甘草を含む漢方薬
–経口避妊薬 など
脳幹部血管圧迫 など があると言われています。
若年発症、急激発症、薬が効きづらいなどの気になる高血圧患者さんでは一度精査を検討するとよいかもしれません。
葉山内科・GIM