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葉山ハートセンター ブログ


掲載日付:2021.03.27

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  / 社会問題 ]

糖尿病患者さんに対するStigma

最近WEBでの講演会がよりどりみどりであり総合診療的な講演も多いのできくとほかの領域の新しいこともアップデートできてとてもおもしろい。はまってしまっている。
さてその中で3月1日にきいた<糖尿病患者さんのStigmaとAdovocacy>という関西電力病院の山田祐一郎先生のお話しが目新しく考えさせられたので共有してみたいと思います。
Stigmaとは何かというと日本語では<烙印>という言葉があてはまるかと先生はいう。私たち医療者が患者さんに<糖尿病>というステレオタイプなレッテルをはり、そして差別をし社会的に阻害することで患者さんが自信をなくしたり病院にいかなくなったりすることでコントロール不良になるというのだ。これまでは患者さんの血糖コントロール、合併症管理という患者さんばかりに目がむけられていたところから、治療する側、社会に視点がおかれている。そのような領域に糖尿病学会では2019年から目をむけているという。私は新しい発想でありでもこれは正しいことであり すごいことだ!と思った。
確かに私たち医療者は偏見はもっていないつもりでも、糖尿病のかたに対して、食べちゃっているからとか、薬をしっかりのんでいないはずとか、動きが悪いとか、そういうレッテルをはってしまう。手術のとき、感染症の時に、糖尿病だからあなたの治りは悪いです、感染しやすいです、とあたかも責任逃れをするように合併症のおこりやすさを説明してしまったりする。あるデータをすべてそれがその目の前に患者さんにもあてはまるかのように話していることが多い。それを医療者がまずそうしないでいくこと、社会も差別、偏見をもたないようにする啓蒙活動にとりくんでいくということを学会としてすすめていくそうだ。これはAIにはできないことだろうなと思いつつ、ほかの領域でも、例えば認知症もそうであろう。そういう領域にも同様のStigmaをなくしていく取り組みが必要だ。私たち医療者がなにげなく患者さんにつけているStigma,それについて考えさせられた。

掲載日付:2020.06.03

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  / 循環器 ]

心房細動などで経口抗凝固剤を内服しているかた  下血があったら・・・

心房細動でワーファリンを内服している患者さんでごくわずかに貧血が進行してきていた。よくきくと痔の出血があるという。これは検査すべきかどうか・・・。
脳卒中予防のために経口抗凝固剤(ワーファリン、最近ではエリキュース、リクシアナ、イグザレルト)を内服されるかたが多いですが、合併症として出血が問題になります。上部(胃、十二指腸)、下部(大腸)の消化管出血のおきる確率は年に1-2%程度とされています。Eur Heart Journalにだされたコペンハーゲン大学の論文によると、経口抗凝固剤をのんでいる患者さん12万5418人を対象に、下部消化管出血がおきた人とそうでない人とでそれぞれ大腸がんのリスクがどのくらいあったかを最長3年間追跡したところ、加齢とともに下部消化管出血が増加、特に内服1か月時点が最も高かった。がんのリスクを比較すると、出血があった人では大腸がんリスクは11-24倍に増加。特に65歳以下で24.2倍と高くなるそうです。経口抗凝固剤をのんでいるから血液がさらさらになっているから痔から出血するのかも・・・と解釈せずに、もし経口抗凝固剤をのんでいる人が少しでも便に血液が混じる、もしくは出血がみられたら、一度は大腸がんの検査を疑ってみるようにしましょう。貧血が少し進むようなかたも検査したほうがよいと考えます。

掲載日付:2020.05.28

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  ]

新型コロナウイルス感染症  外出自粛から最近感じること

新型コロナウイルス感染症が落ち着き始めて非常事態宣言の解除もあり、人通りも道路の車も増えたなと感じます。病院はどこも外来患者さんが減っているとききます。私の外来も減っています。今後戻るのかというと私は、今後も完全には戻らないのではないかという気がします。外来はある意味高齢者の人にとって外出をさせるための機会であったりそして自分の体に大丈夫だよと安心するための場であり、それも大切なことではあったとは思います。今はコロナ怖いが先で病院は控えているというかたのほうが多いのですが、その安心の場がないとだんだん不安が募る人がいるのも事実です。
最近の外来患者さんで思うのは、長期の自粛に伴い、またメデイアで流されるマイナス情報が不安にどうしても感じてしまうためか、不安とともに身体症状(つまり、だるい、頭痛、食事がとれない、動悸、ふらふらするなど・・)を訴えてくる人が少なくないということです。検査しても大きなデータ異常はありません。お話しをきくと、やはりもともとやや不安神経質的なかたが普段から緊張を強いられている状態が関係していると思います。またもともと家族仲が悪い、夫婦仲がよくないかたが、この自粛で顔をあわせていることが多くなり、つらいと訴えてくるかたもいます。現代社会が人が家で長時間生活をともにするというスタイルになっていないことも関係していると感じます。非常事態宣言解除はこういう精神面ではぎりぎりのタイミング(これ以上長いと精神的に症状がでるかたがもっと増える)であったかもしれません。

掲載日付:2020.05.19

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  / 循環器 ]

若年者の低HDLコレステロール 治療したほうがいいの?

若い30代前半の男性で、家族が60歳で心筋梗塞になったけれども、自分もHDLコレステロール(HDL-C)が低い(40以下)とだけ前からいわれており他の脂質系、血糖値はいいのだが、治療を考えたり検査したほうがいいのかと質問をうけました。通常、本人に肥満、糖尿病、慢性腎臓病、非心原性脳梗塞(心臓由来の血栓がとんだものではない脳梗塞)、末梢動脈疾患(足の血管がつまる)がなく、喫煙しない、血圧も正常であり、第一親等に冠動脈疾患の既往が若くしてある場合(男性なら55歳未満、女性なら65歳未満)でなければ、冠動脈疾患を発症する可能性は低く、HDLが低いだけでは治療、検査対象にはならないと考えられます。日本には吹田スコアによる冠動脈疾患発症予測があります。この危険因子点数計算は35歳からです。その点数により低リスク(10年での冠動脈リスク2%未満)、中リスク(同じく2-9%未満)、高リスク(同じく9%以上)と分類され、目標とするLDL-C、TG(中性脂肪)、HDL-Cの値が日本動脈硬化学会からでているガイドラインにより定められます。たとえ若くても、そのかたに冠動脈疾患があれば2次予防として治療開始、糖尿病、慢性腎臓病、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患があれば高リスクになり目標値にあわせて治療対象となります。HDL-Cがあがるとされる薬にはフェノフィブラート(商品名リピデイル)、ナイアシンがありますが、でもHDL-Cだけを上昇させることの効果には議論がありリスクをさげられるとはされていません。しかし有酸素運動はHDL-Cをあげるというデータがあります。しかも運動時間と正の相関を示したそうです。週に121分以上の運動でHDL-Cが優位に増加したとされます。このかたには運動のすすめ、速歩やスロージョギングがすすめられます。

参考文献 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版

掲載日付:2020.05.10

カテゴリ:[ 内科 / 病院行事 報告 / 地域医療 ]

地域の方々からいろいろ寄付をいただきました。

<寄付をいただきました>

 このCOVID-19で医療機関が大変であろうということで、いろいろな方々からマスク、フェイスシールドなどからクッキーなどの食べ物までいただきました。ありがとうございました。

 絶対院内感染を起こさないということを職員に声かけをし、換気、みなが触わるところの清掃、環境整備、職員の昼食のとりかたから帰宅後、休日の生活についても気を付けてもらい取り組んでいます。これからもご支援のほどよろしくお願いいたします。


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