「患者さんから学び、自分自身と闘う」医師の成長
全く同じ患者さんは一人していない。
同じ病気でも症状が異なったり、症状の程度が異なったり、
患者さんは機械ではないので、その症状の時の表情や症状の表現の仕方も異なる。
医師は病気を正しく診断し、速やかに治療する。これが、とても大切。
しかしながら、教科書に書いてあるようになかなか上手くはいかない。
当たり前であるが、患者さんは人間なので、機械のようにシンプルではない。
もし、診断が正しくついたとしても、全ての治療がその病院で可能な事は珍しい。
大学病院であっても、総合病院であっても、珍しい治療でできないものもある。
そのため、治療できない病気は、すぐに治療できる病院に紹介するか ?!
理想はそうしたいけれども、夜や休日などの状況や緊急性などを考えて
いつ紹介するかも考える必要がある。
また、本当にその病院で対応できないものなのか ?
ただ、医師が自信がないから他の医師に委ねたいだけではなかろうか ?
そういったこともあるかもしれない。
患者さんの立場になって、目の前の患者さんをどうしたら一番良いかを
その患者さんの状況、自分の能力、自分の病院の体制、様々なことを考慮しながら
判断する必要がある。とても、大変。
だけれども、そういった医師がたくさん増えていけば、きっと患者さん達のためになる。
医師は自分自身と闘いながら、患者さんから学びながら成長していく。
葉山内科・GIM
~以下の写真は夕方の病院からの景色~