角膜輪と高脂血症
高脂血症の場合には角膜の異常がでるのかという質問を患者さんからうけた。
高脂血症では体の症状として、眼瞼の周囲に黄色腫という黄色い隆起ができたり、またアキレス腱に黄色腫ができ腱が肥厚することが知られている。体に発疹ができたり、手掌に黄色腫が線状にできることもある。いずれもふつうの高脂血症のかたというよりも家族性の場合である。角膜にも老人環といわれるのと同じような瞳一番に白い線が出る人がいるがそれと同じような線が家族性の高脂血症でもでるという。若いのにそのような線が見えた時には、家族性高脂血症を疑い検査をすすめることが大切である。<日本動脈硬化学会ホームページより>若年で早くに心筋梗塞や脳梗塞などの血管性の疾患にかかりやすくなる。高脂血症ではときに関節内に黄色腫がでてきて、関節痛と炎症反応の上昇が高脂血症に伴っておきることがあるといいます。これらの複数の症状がみられるのも単なる高脂血症というよりは家族性のことが多いのですが、逆にいろいろな症状が伴うときには家族も含めて調べたほうがよいかもしれません。