当院のご案内

ホーム > 当院のご案内 > 院長挨拶

院長挨拶院長より当院についてご説明いたします。

田中 江里 (院長)

田中 江里 (院長)

1992年 浜松医科大学 卒業
1992年4月 茅ヶ崎徳洲会病院、湘南鎌倉総合病院にて研修開始
1996年 湘南鎌倉総合病院チーフレジデント
1998年12月 1998年12月から2000年2月までNYコーネル大学、スローンケタリングがんセンター、カルバリーホスピタル(ホスピス)、NYホームケアにて研修
2000年2月 湘南鎌倉総合病院 血液内科 スタッフ
2004年 湘南鎌倉総合病院 血液内科 部長
2007年 湘南鎌倉総合病院 血液内科 副院長
2017年6月 2017年6月1日 葉山ハートセンター院長就任

資格

  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本血液学会専門医

所属学会・学会役員

  • 日本内科学会
  • 日本血液学会
  • 日本骨髄腫学会
  • 日本臨床腫瘍学会
  • 日本検査血液学会
  • 日本感染症学会
  • 日本サイコオンコロジー学会

院長挨拶

[院長] 田中 江里

皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、6月1日付で葉山ハートセンターの院長に就任致すことになりました 田中江里と申します。
これまで葉山ハートセンターは、高度先進心臓病センターとして良質、平等で最善の治療を行う病院として運営してまいりましたが、時代の変化とともに提供する医療サービスを見直す時期であると考え、今後は、以下のサービスを充実させていく所存でございます。

1. 地域の一次救急としての役割

逗子、葉山の医療圏8万人前後の方々に対して、一般内科、救急を含めた医療を提供する。これについては、永続的にサービス提供ができるよう、湘南鎌倉総合病院の救急診療部と連携し、サポートスタッフの拡充を目指します。
まずは、日中の一次救急診療を定着させることから開始し、徐々に夜間、休日の対応もできるように院内の整備、人材定着を図ることとします。

2. 地域の亜急性期~慢性期の内科系の入院受け入れ

地域の介護施設や在宅介護をされている方々の入院診療、あるいは他院で急性期医療を受けられて、その後の介護施設などに移られるまでの間の診療を受けていきます。それらのベッドとして、まず25床前後を考えています。疾患としては、軽症から中等症の感染症(肺炎、尿路感染症、腸炎など)、脱水、食欲低下などが対象の症状となります。総合内科的な診療技術をもつ若手内科医師の協力を、湘南鎌倉総合病院の総合内科部門へ依頼しております。

3. 人間ドックの整備

風光明美な土地であり、これからオリンピックも控えて国際的にも知名度があがるこのエリアであることから、質の高いドック医療を提供し、海外の方々をこのエリアに呼びたい。そして、ここを訪れるリピーターを増やしたいと思っております。それに伴い、語学能力があり、サービス業などにも精通した新たなスタッフの補充を行い、ホスピタリティの向上に努めたいと考えております。

4. 心臓疾患の診療

これまで通り虚血性疾患(狭心症、心筋梗塞)、弁膜症、不整脈の診療は、継続していきます。医師数の減少に伴いサービスが低下したこともありますが、医師の確保に努力してまいります。

5. 町のヘルスケア相談窓口としての機能

小さい町であるからこそ、市の職員の方々と密なコンタクトをとり、また地域の開業医の先生と連携をして、地域に必要な医療、ヘルスケアサービス(医療だけでなく介護、介護用品、在宅支援など)をつなぐ相談窓口、コンピューターでいえば「検索サイト」の入り口になれるような機能を、病院に備えるように準備をしたいと思います。

今後の葉山ハートセンターの改革を地域の皆さんとともに実行していきたいと考えておりますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

この3年間で取り組んできたこと

私が2017年6月に当院にきてから早くも3年以上がすぎました。
心臓疾患のみの対応をしていた病院から地域に開かれた病院をめざして改革してきたことを振り返りたいと思います。

1. 1次救急の受け入れ

湘南鎌倉総合病院からの救急医の応援を得てまずは週に5日の一般救急を受け入れ始めました。
発熱や意識障害、食欲低下の方々などから海岸でけがをしたなどの小外科の患者さんをみて必要あれば入院、処置を行ない、また当院で見れないものに関しては適切な病院へ転送を行ないました。
2018年4月からは救急常勤医として廣瀬医師を採用し、地域のかたから信頼される医療を提供しています。

2. 内科疾患の入院の受け入れ

救急患者さんをみるに伴い内科系の入院のかたも増えます。
この地域には高齢者施設も多いことから、それらの方々が遠方の病院へいかずに地元が医療が受けられるように努めています。
またがんの末期のかたを自宅でみているご家族のかたが少し休めるようにレスパイト入院もお受けしています。
私が血液専門医ですので、高齢者のかたの白血病、骨髄腫などの疾患もできる範囲での治療を行なっています。

3. 脳外科の開設

2019年10月から熊切医師を迎え脳外科を開設しました。
救急をやっていると頭部外傷、脳梗塞などの脳外科関連疾患も多いです。
急性期脳血管疾患に高度に対応できるように人材確保に努めています。

4. 地域との結びつき

逗葉医師会の活動に参加するとともに、葉山町役場とも密接な関係をとりながら地域の患者さんをどのように受け入れ、どのように町に戻していくか情報共有を行なっています。
またそのために常勤のソーシャルワーカーを雇用しました。町の検診もうけられるようにしました。

また一般のかたにむけての公開医療講座を行ない、地域で活動されている高齢者の集まりなどにもでかけ無料で講演を行ないました。(2020年は新型コロナウイルス感染症にて出張公演は中止しています。公開講座はインターネットを利用して行なっています。)

5. 放射線読影

当院にはMRI、CT、RIなどこの規模の医療機関としては医療機器がそろっています。
開業医の先生がたから検査の依頼をお受けしています。
またそれらの画像の読影も確実な読影技術をもった放射線科医である田尻医師を2020年4月から雇用し、診断技術の向上、見落としのないように努めています。

6. 人間ドック

2017年4月まで中断されていた人間ドックを再開しました。素晴らしい眺望が広がる部屋でくつろぎながら少人数でゆったりとしたドックを提供しています。

これからの展望 3つの柱を充実させていきます。

1. 循環器科

当院で佐竹医師が開発したホットバルーンは心房細動の不整脈を根本的に治療する画期的なものでテレビ放映もされています。
症例数も重ね安全に確実に行なえるようになっています。若いスタッフも増えました。これからも多くの患者さんにこの技術を知っていただきうけていただきたいと思います。
また最近では冠動脈のカテーテル検査は全国的にみても減る傾向がありますが、必要なかたに適切な基準で検査を行なっていきます。

2. 脳外科

冠動脈に疾患があるかたでは脳にも血管系の疾患をもつかたが多くおられます。
2019年12月に<脳卒中・循環器病対策基本法>が施行され、脳卒中対策が前進していきます。頸動脈、脳血管疾患にも強い病院になれるように人材確保に努めています。

3. 救急診療 内科系

この逗子、葉山のエリアにおける一次救急を受け入れ、また体の症状で困ったときにはとりあえず相談にこれる病院となれるよう、また在宅診療を支えることができるようにバックアップ病院としての機能を果たしていきます。

ダイアモンドプリンセス号の新型コロナウイルス患者 受け入れについて

2020年1月から始まった新型コロナウイルス感染症。
私たちの病院は2月3日から横浜港で集団感染がおきたダイアモンドプリンセス号でクルーとして働いていた10名の陽性患者さんを2月24日から受け入れをしました。その概要をまとめます。

そもそも当院は感染症指定病院でもなくまた陰圧個室もなく感染症専門医もいない病院でしたので感染初期の頃には全く受け入れ要請の連絡はありませんでした。ところが乗客の下船がそろそろいう2月17日、突如として当院で患者さんを受け入れるという話がも ちあがったのです。しかも今はもう病棟としては使用していない、ベットもナースコールもモニターもない物置きやドックなどに使用していたスペースを使用するというのです。無理でしょうと思いました。しかし東京本部の職員が視察にきて、できるという話になりあれよあれよと2日後には受け入れが決まったのでした。

それからは早いものでした。2日で突貫工事を終えました。物品運びだしをして壁を作り普段使用する病棟とは行き来ができないようにし、ベットなどが搬入されました。そして看護師は関東の徳洲会病院から看護師が集められました。2月22日には関わるスタッフがすべて集まり防護服の着脱訓練や患者の動線の確認、予行練習をして2月24日祝日でしたが患者受け入れが始まりました。5人ずつ2日間10人のかたを受け入れました。一人を除きすべてが外国人のかたでした。

軽症のかたでありましたが、当時はまだ治療も確立されておらず、患者は急に呼吸状態が悪くなるといわれていたましたので、経験したことのない疾患、しかもスタッフへの感染も起こりうるということで非常に怖い思いで仕事に取り組みました。また外国人のかたでしたので、コミュニケーションはポケトークで行いましたが医学用語も含めてすべては理解されていなかったと思います。また食事は宗教の差もあれば国により差もあります。食事だけが治療であり楽しみであり、希望に沿えるように様々な工夫が必要でした。寒い中換気も頻回に行ない環境整備を行ないました。

チームは日本人の患者さんを複数名追加で受け入れ3月半ばに一度解散をしました。その際にはすべてのスタッフがPCR検査をうけ陰性で確認したときのホッと安堵した思いを忘れることができません。その後感染拡大に伴い4月にもチームを再結成し5月上旬まで 患者受け入れをしました。

このミッションの成功にはいくつかの要因があります。一つには、徳洲会グループの組織力です。突貫工事をすすめた建築部や、ベットなどの物品の準備、さらにはマスクなどの感染防御のためのものを優先的に回していただいた資材部の力は大きかったです。そして看護師も緊急に集めていただきました。勇気をだして新しい疾患にともに立ち向かってくれたスタッフには本当に感謝しています。またそれらの看護師は感染に関してベースとなる教育をしっかり受けていること、そして電子カルテがグループ共通であることから来た日からすぐに業務ができカルテ作業に時間がとられないということは大きいことでした。また外部交渉に関わる事務職の人も派遣していただきました。

このような緊急時は災害と同じだと思いました。なぜか。状況は刻々と変わっていくらです。こちらの準備を待ってはくれません。万全の準備はできていなくともトップの即決、行動しながら整えていくというのが大事であると学びました。

2021年1月
田中江里

理念と方針について

PAGE TOP