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葉山ハートセンター ブログ


掲載日付:2021.03.23

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糖尿病の人の寿命は短い?

糖尿病の人は脳梗塞にもなりやすいし、狭心症にもなりやすいから寿命が短いですかという質問がありました。
ある日本人のデータによると
男性の平均余命は糖尿病でない人が81歳に対して糖尿病の人が72歳
女性の平均余命は糖尿病でない人が88歳に対して糖尿病の人が81歳
たしかに10年程度短いということになります。

では糖尿病の人は何でなくなっているのかというと、一番多いのは悪性新生物つまりがんであり38.3%、2位が感染症で17%、血管障害が3位で14.9%でした。糖尿病では大腸がん、1.4倍、肝臓がん1.97倍、膵臓がん1.85倍、胆管がん1.66倍と一般の人よりも罹患率が高くなります。しかしこれらは便潜血、エコー検査などで小まめにスクリーニングをすることでみつけやすくなります。なんとなくただ薬を処方して継続してHbA1cをみるだけではなく、がんなどの検査、まちの健診などうけていますか?と質問をしてそれらの検査をすすめることも糖尿病の管理として大切なことだと思います。そrをしっかりやることで寿命延長がはかれるというデータもだされています。

掲載日付:2021.03.02

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新型コロナウイルスワクチン1回うち

新型コロナウイルスワクチンが予定よりも入荷が遅れそうで十分な数がない、国内でも製造はまだ、となれば1回うちでまずしのぐのではだめなんですかと質問をうけた。薬品メーカーの行った臨床試験では2回うちとなっているのでいいとはいえないところであるが同様のことを考えている世界の人はいるようだ。査読前の論文にはなるがmedRxivに発表された英国のイーストアングリア大学医学部Paul Hunter氏らの報告によると、ファイザー社のワクチンでは1回接種で21日後に90%以上の効果があったという。ただしこの効果が1回接種でどのくらいもつのかはまだわからない。英国では2回目の接種時期を1回目から12週後まで延長されているという。またアストラゼネカ社のワクチンは1回で76%の効果があるという。そしてこの2月27日に米国で1回接種でOKとされるジョンソン&ジョンソン社のワクチンが認可され、一気にアメリカではワクチン接種が加速すると思わえる。このワクチン、さらにいいことは針刺し前の保管温度は2~8℃であり、冷凍してはならず、最大12時間は9~25℃で保管可能であるため、小口の接種者へも分配し管理しやすい製品である。ワクチンを自国で生産できる国は強い。改めて思う次第です。

掲載日付:2018.01.01

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あけましておめでとうございます。


あけましておめでつございます。
今年も、昨年同様皆さまの期待に応えられるように、改革を確実に実行し移し実を少しでも結ぶことができるようにもっていきたいと思います。変わらぬご支援お願い申し上げます。

掲載日付:2017.10.31

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画像診断レポートの見落とし


ある病院でおきた<がん見落とし>が記事になっていた。心臓外科の先生がCT検査をして、その画像診断レポートにはに膵臓がんの疑いと記載があったのにそれを見落とし治療が遅れたというものであった。
<他人事ではない!>と思った。
どうしても我々はCTをとるときにある目的があってとる。例えばリンパ腫の再発がないか、動脈瘤が悪くなっていないかなど。かつてはその部分だけを評価して終わりにしていた。しかし今では一般的には読影医に依頼してレポートを作成してもらう。読影医は依頼した部分だけではなく全画像をみて判断する。レポートは当日には仕上がらず後日のこともあるので、患者さんには、おおよその結果をその日のうちに話をして、レポートは後日ね・・・といって帰るが、レポートを主治医も患者も忘れていて後日にしっかりみていないことが起きたりする。よかれと思って早めに画像だけみせて結果をいっていたら、実は大事なことがレポートに書かれていたということがおきる。それは連絡されないのか?という質問もあろうが、大病院では相当数の枚数の画像を少ない放射線科の先生がよんでいるので、そこまでいちいち連絡はしない。将来はAI(人工知能)がスクリーニングをする時代がくるであろうとも言われるがそれもまだまだだ。AIなら、レポートが異常があればコール条件を設定しておけばメールなどで知らせてくれるようになるかもしれないが。同じようなことが病理(組織検査をして顕微鏡でみた結果)検査でもおきていて見落としから訴訟になっているケースもあるときく。我々の病院も、今回あった心臓外科、循環器の患者さんが多いが、高齢化に伴いその他の病気(例えば肺がんなど)も合併していることが症状がなくてもありえる。そこで、放射線技師さんにレポートがでた時点で目を通してもらい、異常と思われるものについては院長のもとに流してもらい、必要な情報をカルテに記載することとしている。複数の目を通すということは大切なことである。

掲載日付:2017.10.31

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診療、介護報酬 6年ぶり同時改定


2018年度は診療報酬、介護報酬の同時改定が6年ぶりに行われる年であり、厚労省がその改定の検討に入ったためこのところ新聞でもこの話題が頻繁にあげられています。病院の運営においてはこの報酬改定により今後どのようにもっていくか方向性をねらなくてはなりません。政府としては基本的に社会保障費を抑制したいのは明白。入院は人件費なども含めて高くなるため、入院から在宅へ誘導する方針です。また本日の新聞には、厚労省は薬の公定価格である「薬価」を大きく下げ、医師の人件費と合わせた報酬全体を引き下げる方針であると書かれています。全体としては病院の報酬はマイナス改定になるということ。いよいよあまり手をつけてこられなかった医師の人件費の見直しが焦点となるようです。しかし実際には医師の確保は簡単ではありません。それなりの費用をださなくては医師を確保できないのです。また医師にも働きかた改革が問われていますが、時間外の業務をどのように支払っていくのでしょうか。
そのような中で医師をどのように確保していくか、小規模病院、地方では大変なはずです。ますます医師のプールをもっている組織が強いということになっていくでしょう。最終的にどのようになるのか?まだまだ決定ではありませんが経営する立場としてはこの話題から目が離せません。

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