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逗葉内科医会 7月の勉強会 ACOについて

[ 内科 / 未分類 ]  当院からのお知らせ

2018.07.20

逗子葉山の医師会(逗葉内科医師会)の内科部門(逗葉内科医会)では月に1回 非常に実臨床に則した勉強会を開催してくださる。この7月は横浜市大医学部呼吸器病学教室教授の金子猛先生をお招きしてACO(エイコとよむ)の勉強会が行われた。

ACOとはasthma and COPD (喘息とCOPDのオーバーラップ)という概念であり2015年に提唱されたものである。持続する気流閉塞があり喘息とCOPDの両方の特性をもつというもの。つまりはCOPDとしての喫煙歴、CTにて肺の低吸収域(気腫性変化)があり拡散障害があること、慢性的な咳や痰、呼吸困難があり進行性であること、と同時に、喘息としての症状が時間とともに変化する変動性が存在したり喘息の既往、アレルギー性鼻炎や気道可逆性、末梢血好酸球増加などの要素をもつということ、その両者の特徴をもつ疾患概念。なかなか専門家でないといいきるのは難しいと思いつつも、COPDの人の中には感染を契機に喘息様の症状がでてしばらくすると安定するかたもいると感じている。

COPD単独なのか、喘息の要素があるのかどうかをはっきりさせる意義は、COPDの患者さん全員にステロイド入りの吸入がいいわけではないというデータがでてきたことがあるという。喘息の患者さんには炎症を抑えるという意味で吸入ステロイド(ICS)はキーになる大切な薬剤。ところがCOPD単独の人には吸入ステロイド+長時間作用型β2刺激薬(ICS+LABA)よりも長時間作用型抗コリン薬+長時間作用型β2刺激薬(LAMA+LABA ステロイドがはいっていない)のほうが肺炎発症率が少なくまた呼吸症状の増悪も少なくQOLがよかったという結果がメタ解析からだされたという。

また本日の講義では去痰薬、喀痰調整薬(ムコダイン、ムコフィリン、ムコソルバン)なども見直されてきているという。比較的早期に使うといいというが去痰薬の使いわけは難しいよう。ただし試して効果があれば2剤併用してもいいそうだ。

今年は喘息、COPDのガイドラインがリニューアルされると同時に,咳・痰に関するガイドラインもでるそうで、高齢化がますます進む中で一般医が知識をアップデートしておく必要のある領域だと感じます。

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