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miRNAとリキッドバイオプシーの話

[ 内科 / 人工知能、ロボット 新技術 ]  当院からのお知らせ

2018.07.28

徳洲会では2か月に一度全国の病院の院長、事務長、看護部長が集められて経営指導が行われる。そこでは経営の話だけではなくてとてもタイムリーな医療の関する講演も行われる。この週末、国立がんセンターの分子細胞治療研究分野 プロジェクトリーダーの落合孝広先生による<体液マイクロRNAによるがんの早期診断>と題して講演が行われた。昨年血液1滴から13種類のがんが診断できるという検査として臨床試験が開始されるということで注目されたリキッドバイオプシーの話である。
 マイクロRNA(miRNA)とは、20個前後という少数の塩基から成るRNA(リボ核酸)のことで、タンパク質に翻訳されないnon-coding RNA。最近その働きが解明されつつあり、遺伝子の発現を調節する機能などを備え、人間の体内には2000種類以上が存在することがわかっている。さまざまな細胞が分泌し、血液、尿などの体の体液中に存在。エクソゾーム(exosome)に包まれて体を移動。これらが実は情報伝達などに関わっているという。リキッドバイオプシーというのは、このエクソゾームに包まれた腫瘍が産生している特異的なmiRNAを測定するというものである。2014年からすでに保存されている検体で検査を行ったところ、各種胃がんや大腸がんなど感度が99%など非常に高く一部は83%とおちるものの、非常によい成績がだされ、実現化も早いのではないかということであった。早期にみつかること、また良性疾患との区別もできてくるであろうとのこと。人間ドックのがん部門がより患者負担の少ないものになっていくと思いますし、採血なら・・・と検査がうけやすくなり乳がんや婦人科がんも早期にみつかりやすくなってくるであろうと予想されます。非常に先進的で発展性がまだまだある領域だと思いました。今後の成果に期待したいです。

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