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cogan 病;眼と耳と血管の炎症の病気

[ 内科 / 循環器 ]  当院からのお知らせ

2018.08.19

Cogan病とは小児、もしくは若い成人がかかる病気で慢性の炎症性疾患である。特徴として眼の症状と耳の症状があるということである。眼の症状は間質性角膜炎をおこし、目の発赤、まぶしさ、痛み、かすみ目などが生じる。また耳の症状としては、メニエールのような症状があり、めまい、はきけ、嘔吐がみられ、また難聴にもなることがある。この疾患は慢性の炎症性疾患であるが、血管系にも炎症をおこすことが知られている。大血管にも中血管にも小血管にもおこしてくるため様々な事象があらわれる。
大動脈炎はCogan病の10%にみられ、診断されてから週から年単位でおきてくる。心臓に近い部分の大動脈の拡張、大動脈弁逆流(AR)、冠動脈入り口部分の狭窄、胸腹部の大動脈瘤などがおきえる。大動脈の炎症では高安病に似ている。下肢動脈の閉塞に伴い下肢動脈間欠はこう(少し歩いて休むとまた歩ける)、腎動脈の炎症により腎動脈狭窄がおきて高血圧になることがある。そのような炎症があるときには、微熱、体重減少、採血にて炎症反応の増加がみられることもある。当院にも若いかたで大動脈弁の症状や冠動脈の症状できて炎症反応が高い場合には血管炎と考え、その場合に耳、目の症状を伴ったらこの疾患も鑑別にあげることが必要である。(参考文献 up to date, NEJM 2018, 378:852) 

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