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麻疹の流行の話

[ 内科 / 医療情報  ]  当院からのお知らせ

2018.05.17

DSC05240今年3月に台湾人から沖縄に持ち込まれた麻疹。その後そこから2次感染、3次感染と広がり、今週4次感染が確認されたと報道された。
実ははやくも10年以上経過したのだが、2006年から2008年にかけて日本でも麻疹の流行があり、2008年には1万人の患者がでた。当時は10-20代が多く、学校が休学になったりした。またカナダに海外旅行にいった日本の学生がそこで麻疹を発症しホテルに足止めされたり、またアメリカのリトルリーグ世界大会に出場した日本人選手が麻疹を発症した問題もあり、日本は麻疹出国だという汚名をきせられていた。その後対策によりしばらく数は減少していた。
今回も20-40歳の若い人が感染している。当時はワクチンが1回投与であったためでは内科と考えられている。今は1歳までと小学校前の1年間の2回です。
麻疹は潜伏期間が10-12日 海外からもちこんでもはじめは気づかないことがあります。海外ではインド、パキスタン、中国、フィリピン、インドネシアなどで感染が多く報告されています。免疫をもっていなければ90%は発症するとされ、不顕性感染という症状のでない人は少ないのです。感染力はインフルエンザよりも非常に強く、狭い空間に感染した人がいるとインフルエンザの10倍もの感染力があるとされます。
症状は最初、発熱や咳とともに38度前後の発熱が2-4日続き、倦怠感、上気道炎、結膜炎がでます。口腔内にはコプリック斑という特徴的な白い斑点がでたりします。これをカタル期といい、その後一度は体温が少しさがるのですが、再び半日ほどして今度は39度以上の高熱とともに発疹がでます。耳のうしろ、頸部からはじまり顔面、体、腕と広がります。これが3-4日続いて解熱とともに発疹が色素沈着となっていきます。学校へは解熱後3日経過してから登校できます。一部の人が重症化します。高齢者、糖尿病、妊婦さん、免疫を低下させる治療をうけている人では注意が必要です。肺炎、脳炎は死亡の原因となりえます。発疹後に意識障害がでるようであれば脳炎を疑い、髄液検査、画像検査が必要です。また麻疹の経過中に半数以上に心電図異常がみられるという報告がありますが、心不全になることはまれです。
子供のころかかったといっても本当に麻疹だったかどうか不明なこともあります。また免疫を強く抑制する治療をしている人では抗体値がさがっていることもあります。医療機関では調べることができますが、今はそのようなかたが多くなり採血結果がでるまでに少し時間がかかるようになっています。当院でも測定をおこなっています。また医療関係者や空港など多数の人が行き来する場所で働く人はワクチンをうつことが推奨されています。(厚労省)当院では入職時に麻疹の抗体価を測定しています。

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