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高齢者貧血の原因

[ 内科 / 血液疾患 ]  当院からのお知らせ

2018.07.12

私は血液内科で仕事をしてきたが、初診で貧血で紹介されたときに難しいのは高齢者の貧血である。その原因はあとで述べるが大きなカテゴリーで3つくらいあるのだが、高齢者の場合、一つの原因だけではないこと、また軽度の貧血の場合、たくさんの種類のんでいる薬剤が関係していることがあり、原因を確定するのが難しい。

高齢者の貧血の原因 大きくわけて3つ

(1)悪性疾患: 高齢者で鉄欠乏性貧血になっていたらまず消化器系の悪性疾患(胃癌や大腸がん)を疑って内視鏡検査をすすめる。

(2)慢性炎症、2次性貧血: 肺炎や結核などの感染症や膠原病に伴う慢性炎症、リウマチなどの関節炎、慢性腎障害などがあげられる。

(3)栄養障害 これが高齢者の中では見落とされがちである。高齢者では食事量が減ったり、また一人で食べるのは・・と意欲低下がみられたり、また歯が悪くて食事がとれなかったり、簡単にたべれるものをと栄養が偏ることでおきてくる。胃を切除していると鉄の吸収、VitB12の吸収が低下して鉄欠乏性貧血、VitB12欠乏性貧血をおこすが、両者が合併することもある。また胃切除では銅欠乏もおこしてくる。さらにピロリ菌がいると鉄欠乏性貧血になる人がいる。

(4)血液疾患としては高齢者では骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫が貧血の原因となる頻度が増える。

これらが互いに合併していて複雑なのである。そしてよくわからない、でも悪化もしないしよくもならない、原因不明・・・なんてこともよくある。経過をみることで答えがわかることもある。

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