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糖尿病受診中断を防ぐために

[ 内科 ]  当院からのお知らせ

2018.07.18

糖尿病性腎症の重症化を防ぎ新たな透析患者を防ぐ取り組みが各医師会などで行われている。この度鎌倉医師会にて行われている取り組みをお話しいただけるというのでいってみることとした。鎌倉市の高井内科クリニックの高い昌彦先生がその概要を話された。新規の人工透析患者さんは頭打ちになりつつあるがまだ減っていないこと、そのうちわけとして糖尿病性腎症のかたが多いこと、1000万人ともいわれる糖尿病の患者さんでいかに早期に糖尿病性腎症のかたをみつけ管理していくか、尿中アルブミンを糖尿病専門家でもなかなかとっていないことなどを説明された。高井先生のクリニックでは管理栄養士さんが積極的な介入をされてそこでドロップアウトしないように工夫されているとのことであった。病院ではなかなか糖尿病の栄養管理がすべての方々に丁寧に行き届かないが、クリニックの栄養士さんは本当に工夫されていると感じた。
特別講演として、日本の糖尿病の全国研究であるJ-DOIT2(糖尿病の予防のための戦略研究:受診中断に関する研究)で中心的役割を果たされた、つくば糖尿病センター川井クリニックの山﨑勝也先生がその研究からわかったこと、一般医に対するアドバイスをお話しされた。受診中断が大事なのは、受診中断してしまった人ほど糖尿病合併症率が高いことがわかっていること。つまり透析も含めた合併症を減らすためにはその受診中断を減らし病院にかかってもらうことがまず一歩であると。研究ではわかったこととしては(1)受診中断は年8%程度。男性で仕事をもっている人に多く、若年者50歳未満、特に20-30歳代)血糖コントロールの悪いHbA1c8% 以上も多いが、かなりデータがいい人もまた多いという。過去に中断した人の再度中断する率は高い。(2)中断理由はやはり仕事が忙しいからが多いが、経済的に負担というのもある。(インスリン、複数ののみ薬では自己負担が1万円を超えるかたもいます(3)その対策としては初診のときに継続的にかかることの重要性の啓蒙、栄養指導は受診中断の減少に有効、若年者などで時間がない人に対して休日、夜間などの診療配慮(これには遠隔診療もありかと私は考えます) 薬については合剤としたりジェネリック医薬品としたりする工夫が必要。あと追い立てないような受診すすめる電話訪問。(4)一般医には、年に1回の眼科受診、足の診察、年に2-3回の尿アルブミンの検査、禁煙指導をすることがすすめられるとのことでした。
院内でもこの講義のまとめたものを他職種にも共有しました。

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