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病歴聴取の難しさ:「副鼻腔炎」と ” 蓄膿 ”

[ 内科 ]
当院からのお知らせ
2019.01.27
[ 内科 ] 当院からのお知らせ
2019.01.27
今回は、患者さんから以前の病気を聞き出す難しさについて。
患者さんの用いる言葉と
医療従事者の用いる言葉にズレがあり、
以前の病気を正しく理解できないことがあります。
例えば、「副鼻腔炎」と言われても
患者さんはなかなかピンと来ない表情をしていることがあります。
しかしながら、”蓄膿” とか “耳鼻科で鼻の奥の通りが悪い” とか言われたことがあるか
尋ねると、以前に病気をしていたことがわかる事がよくあります。
高齢の方に、「結核」をしたことがありますか?
と、伺っても、したことがないとお返事が戻ってきます。
そこで、”肋膜” ”肺浸潤” ”肺門リンパ節炎” はやったことありますか?と、
尋ね直すと昔やったことがあると答えてくれます。
患者さんと医療従事者が同じタームを使うのはとても難しい。
自分達の考えていることを聞く人に伝えるのは医療分野だけでなく、
どの専門分野でも同じで難しいかと思います。
しかし、以前の病気のあるかないかを正しく情報を得るか否かで、
その後の診断や治療に繋がる事もあるため、
医療従事者は患者さんが理解できるように伝える能力を鍛える必要があります。
葉山内科・GIM
~以下の写真は病院からの景色です。~