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木村眞司先生の <現場で医師を育てる>

[ 内科 ]  当院からのお知らせ

2018.07.29

徳洲会の全国幹部セミナーでは先端医療の講演から、研修医指導、患者目線の話など様々な講演をきかせてもらえる。この日7月29日は、茅ヶ崎徳洲会で研修を開始されその後アメリカに渡り家庭医となられ、日本では北海道の僻地にある(患者さんを転送するには50kmも先の病院にしか送れないところ)松前病院にてなんでもみる総合医を育成されてきた、知る人ぞ知る先生である。現在は札幌医大の医療人育成センター教養教育研究部門の教授をされている。先生がこれまでどのように研修医を指導してきたかその極意を講演してくださった。

 いくつもあったよい言葉の中から選りすぐりをここに示します。<1>教育が人をよぶ。それを職員全体が理解して病院全体で育てる意識。(自分のところに回ってこなければ教えないとか、自分のところに残らないなら教えないなどとケチなことではだめである。)<2>自分は教えられると信じて教え、教えようとして意識して教える。<3>大事なことを次々いってもだめで、大事だぞ、大事だぞと3回くらい強調してから教える。そして問答する。本人に言わせること。そうすることで記憶にとどまる。<4>情報量は膨大であり、わからないことが増えているので、わからないことはわからないとはっきりいい、研修医にも教えてもらう姿勢。そして研修医には<自分の思考プロセス>を教える。ここが私は一番いい言葉だなと思った。これぞ経験してきた医師が語るべきことである。インターネットを調べればその場で答えがわかる時代にそれと競うのではなくて、どうやって判断に導いているか、どうやって情報となりえるものを患者からえているか。それを患者さんの前で説明しながら研修医にも教えるという。指導している姿が目に浮かぶ。そして徳洲会の理念が先生を支えていると思ったのは<うちの科じゃないといわない!>と指導しているとのこと。これができるようでできない。問題をたくさんもった患者さんが弾丸トークで次から次へと症状をいわれて、これは私の分野ではないと思うことはしばしばあるからだ。
ともあれ、先生に指導を受けたかたは幸せである。当院にも研修医の先生がまわってきて働いてくれている。その姿をみてまずは自分の思考プロセスを少し教えてあげたいと思う。

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