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新型コロナウイルス感染症とHydroxychloroquine

[ 新型コロナウイルス感染症 / 内科 ]  当院からのお知らせ

2020.05.10

<HydroxychloroquineとCOVID-19>

Hydroxychloroquineは抗マラリア薬やSLEという自己免疫性疾患に使用されている薬剤ですが、COVID-19に対して実験レベルではウイルスの増殖が抑えられたということで人に投与された最初のレポートが2020年3月フランスから発表されました。しかし26人という少人数であり6人の人は解析ができなかったということで結果に疑問符がつきました。また中国からも報告があり、咳や熱、レントゲンの陰影の改善が早くなるかもしれないとされていました。アメリカでは2020年3月にFDAが緊急の使用承認をしました。大規模な研究が待たれていた中で、COVID-19のパンデミックがおきたニューヨークの病院から1376人(うち811人が投与群)の解析結果がでました。呼吸困難で入院したCOVID-19の患者に初日600㎎ 1日2回、その後400㎎1日1回 4日間の投与をして観察しました。効果があるかどうかの評価として、挿管(チューブをいれて呼吸の補助をする)、死亡にいたる率を比較しました。最終的には346人が呼吸不全もしくは死亡となり(25.1%)その数は投与群と非投与群で差がなかったということです。大規模な数の研究であり、重症化予防には大きな効果が期待できない可能性が高いです。また不整脈の副作用もあることを忘れてはなりません。アジスロマイシンという薬剤と併用するとQT延長して重篤な不整脈がでることがFDAから警告がでています。 参考; NEJM May 7, 2020

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