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新型コロナウイルス感染症とD-ダイマーの話

[ 新型コロナウイルス感染症 / 内科 ]  当院からのお知らせ

2020.04.29

<予後を示す指標 D-ダイマーの話>

COVID-19の予後が悪い人は、高齢者、基礎疾患がある人といわれてはいるが、若い人でも肺の陰影が増悪する人はいる。急激に呼吸器症状が悪くなる人がいるので、入院時に予測ができないか検討が続いている。そんな中D-ダイマーが注目されている。すでに複数の論文でD-ダイマーが顕著に上昇している人では死亡率が高いことが報告されてきた。ではいったいどのくらい高いのが問題なのか?2020年4月19日付けでJournal of thrombosis and haemostasisという雑誌に中国武漢の病院から出された論文では、院内死亡の予測に最適なDダイマー値を科学的に推定したところ2.0μg/mL(感度92.3%、特異度83.3%)であった。研究対象者343人のうち入院時にDダイマー値が2.0μg/mL以上だった患者は67人で、2.0μg/mL未満だった患者が267人いた。2.0μg/mL以上の集団の併存疾患保有率(高血圧、糖尿病など)が高かった。また死亡した13人のうち、12人はDダイマー値が2.0μg/mL以上で、2.0μg/mL未満だったのは1人だけだった。D-ダイマーは血栓ができたときにそれを溶解することで血液中で上昇してくる値である。

Litao Zang . D‐dimer levels on admission to predict in‐hospital mortality in patients with Covid‐19  J Thromb Haemost. 2020 Epub ahead of print 10.1111/jth.14859

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