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新型コロナウイルス感染症 抗体検査

[ 新型コロナウイルス感染症 / 内科 / 医療情報  ]  当院からのお知らせ

2020.05.14

 新型コロナウイルス感染症の検査がPCR検査だけでなく抗原検査、抗体検査も5月13日に承認されました。いろいろ検査ができて臨床現場は助かる面もありますが、解釈に迷う症例も多くなるのだと思います。結局複数検査することも多くなると思いますし検査できる施設も限られるそうです。
 日本相撲協会では若手力士の新型コロナウイルス感染死亡をうけて、抗体検査を希望者に行うことになりました。またソフトバンクは社員とその家族、また医療機関に対して無償で抗体検査キットを提供すると5月9日発表されました。人気が高く申し込みはすぐに受付終了されました。

 さて抗体検査は今やメデイアでPCRの違いなどを盛んに情報提供されていますが、ここでは論文からのデータを紹介します。中国からの論文です。
 抗体は感染したあと体内で作られ最初はIgMが産生され、次にIgGが産生されるといわれます。しかし同時に産生されているのが測定されるかたもいるため、この論文ではIgM,IgGをともに測定しています。(MCLIA kits supplied by Bioscience Co.を使用)発症してから7日までに60%の人がどちらかの抗体陽性、14日までに80%陽性、19日では100%の人が抗体が産生されていました。両方の抗体価はその後下がってしまうのか?IgMは3週間すると下がってくる人もあるようですが、IgGは維持されうことが多く、しかしその高さ、長さは個人差が大きくあるようです。(これが再感染と関係してるのかな・・・)
またおもしろいことに、3タイプの抗体の上がりかたがあるようで、同時期にIgG,IgMがともに上昇する人、IgMが先でIgGがあとから上がる人、IgGが先であとからIgMがあがる人もいるようです。重症者ではより抗体価とくにIgGのレベルが軽症者よりも高いそうです。濃厚接触者の十分な検査ができていない人も多くいます。PCR陰性でも(こちらのほうが制度は高いのですが)臨床的に疑われる症例で抗体で再度調べると陽性ででることもあるとききます。それらに有用になるのではないかと思います。

(参考文献) https://www.nature.com/articles/s41591-020-0897-1

 

 

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