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新型コロナウイルス感染症 川崎病に似た症状も

[ 新型コロナウイルス感染症 / 内科 / 医療情報  ]  当院からのお知らせ

2020.05.15

新型コロナウイルス感染症の大人では重症化する人に血栓ができたり血管内皮に損傷がおきたり免疫が重症化に関係しているといったことがいわれています。子供の罹患、発症が少ないとされる新型コロナウイルス感染症ですが、一部の子供にコロナウイルス感染と関係があるかもしれないとして<川崎病類似の疾患>が注目されています。

 まずは川崎病について。子供の疾患として知られる川崎病。乳幼児に好発する急性熱性疾患であり、全身の中型・小型の動脈での血管炎を主病変とした病気です。発熱、リンパ節腫脹、両側管球結膜充血、口唇の紅潮、いちご舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤、発疹、手足の硬性浮腫、掌蹠ないしは指趾先端の紅斑などがみられます。無治療の場合には約25~30%の割合で冠動脈に拡大性病変(coronary artery lesion, CAL)を合併します。(これがとても特徴です。)1967年に川崎富作氏により原著が報告されてから半世紀になろうとしていますが、いまだ原因不明ですが免疫が関係しているのではないかと考えられています。川崎病は主として乳幼児が罹患する疾患であり、全患者のなかで3歳未満が66.2%、5歳未満が88.2%を占め、罹患率のピークは乳児後半(6~11カ月)です。最新の全国調査によると、約92%の患者さんが急性期治療として免疫グロブリンによる治療を受けています。(徳洲会グループホームページから)

今回イタリアのベルガモ州では新型コロナウイルス感染症の大流行がおきたのですが、その5年間で19人の発症だった川崎病様の患者が、このコロナウイルスの最中の1か月ほどで10人、約30倍の発症だというのです。10人のうち8人が新型コロナウイルス陽性でした。そして先ほど述べたように通常は乳幼児に多いとされますが、この患者たちでは平均7.5歳であったこと(過去の分では平均3歳)、また心エコーに異常がある症例が多く、また重症で川崎病ショック症候群、マクロファージ活性化症候群と診断される状態になっていて、免疫グロブリンだけでなくステロイドを要した症例が多かったということです。

日本では同様の報告はまだなされていないようです。本当に川崎病と同じなのか、病態がにていて似たような症状が発言しているのかわかりませんが、症例数が多いわけではないので世界的にまとまった報告が期待されます。

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