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心筋梗塞にがんが隠れている可能性あり?

[ 内科 / 医療情報  ]  当院からのお知らせ

2019.02.20

がんになると動脈、静脈血栓症のリスクが高まることは知られている。今回アメリカのデータベースから乳がん、肺がん、前立腺がん、大腸がん、膀胱がん、子宮がん、膵臓がん、胃癌、非ホジキンリンパ腫と診断された67歳の患者67万人を抽出して、後ろ向き(過去に振り返って)心筋梗塞、脳梗塞をおこしていなかったかを調べた大規模な研究結果がBloodという医学雑誌に発表された。これらの梗塞はがんと診断される前の1年間に69%上昇。とくにがんと診断される日に近づくともっとの比率は高くなり直前の1か月間が最も多かった。がんでない同世代の人と比べると、心筋梗塞で6.43倍、脳梗塞で5.04倍であったという。また頻度としては進行期の大腸がん、肺がんが多かったとされる。
欧米人は日本人に比べて心筋梗塞の頻度は高いが、それでもこのデータを無視することはできない大規模な研究である。心筋梗塞を発症した人はがんが隠れている可能性が一般の人よりも高い傾向があるということを知り、大腸がん、肺がん、乳がんなど一度全身チェックしたほうがよいといえると思います。

参考文献 Medical Tribune 2019.2/07, 

  “Arterial thromboembolic events preceding the diagnosis of cancer in older persons” in Blood

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