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心房細動などで経口抗凝固剤を内服しているかた  下血があったら・・・

[ 内科 / 医療情報  / 循環器 ]  当院からのお知らせ

2020.06.03

心房細動でワーファリンを内服している患者さんでごくわずかに貧血が進行してきていた。よくきくと痔の出血があるという。これは検査すべきかどうか・・・。
脳卒中予防のために経口抗凝固剤(ワーファリン、最近ではエリキュース、リクシアナ、イグザレルト)を内服されるかたが多いですが、合併症として出血が問題になります。上部(胃、十二指腸)、下部(大腸)の消化管出血のおきる確率は年に1-2%程度とされています。Eur Heart Journalにだされたコペンハーゲン大学の論文によると、経口抗凝固剤をのんでいる患者さん12万5418人を対象に、下部消化管出血がおきた人とそうでない人とでそれぞれ大腸がんのリスクがどのくらいあったかを最長3年間追跡したところ、加齢とともに下部消化管出血が増加、特に内服1か月時点が最も高かった。がんのリスクを比較すると、出血があった人では大腸がんリスクは11-24倍に増加。特に65歳以下で24.2倍と高くなるそうです。経口抗凝固剤をのんでいるから血液がさらさらになっているから痔から出血するのかも・・・と解釈せずに、もし経口抗凝固剤をのんでいる人が少しでも便に血液が混じる、もしくは出血がみられたら、一度は大腸がんの検査を疑ってみるようにしましょう。貧血が少し進むようなかたも検査したほうがよいと考えます。

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