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妊娠中の白血球数と貧血と血小板数

[ 内科 / 血液疾患 ]  当院からのお知らせ

2018.07.31

妊娠した知り合いの娘さんが血小板が少ないといわれたと相談があった。そう確かに妊娠中は血小板減少が起きる人がいるのだが、ほかの血球についても質問されたので妊娠中にそれぞれの血球がどうなるのか調べてみた。

妊娠中に白血球数はどうなるか?
答えは白血球は好中球が主に増えて12000/μLくらいまでになることがある。(日医雑誌 第147巻第4号 741-744)

では妊娠中に貧血はすすむのか?
答えは妊婦さんの貧血はとても多い。妊婦さんは循環血漿量が妊娠6週目くらいから増加して32週くらいに最大になる。そうするとHbは希釈されて(薄まって)貧血となるのである。この血漿の増加は胎盤から大量にエストロゲンが分泌されると、これがアンギオテンシンIIの産生を促進し、これがアルドステロンの分泌を促進し、これが腎臓でNaの再吸収を促進し、水分量が多くなるというメカニズムだそうだ。(知らなかった・・・ )(日医雑誌 第147巻第4号 741-744) つまりエストロゲンの仕業なのだ。体液量が多くなることで出血に備えたり、また子宮の血液受容を満たし、体位変換で重たい子宮が血管を押しつぶしても影響が退治に少ないようになどいろんな作用があるそうだ。そのほかにも妊娠中では食事が悪阻などでとれなかったりして葉酸欠乏になったり鉄欠乏になったりすることもある。葉酸欠乏は退治の発育に影響がでるので欠乏を把握することは重要である。希釈性が多いにせよ Hb<9g/dlでは精査をしたほうがよい。

妊娠中の血小板は?
若い女性にはITP(特発性血小板減少性紫斑病)の既往があるかたがいて、このようなかたは妊娠中に血小板減少が進行するリスクがある。またそうでないかたも妊娠中は血小板が減少する傾向があり、妊娠性血小板減少症(GT)という疾患概念がある。妊娠中期から後期にかけておきる軽度な血小板減少症で10万/μL程度が多く5万/μL以下になることはほとんどない。妊娠期の血小板減少の70-80%をしめる。(湘南鎌倉総合病院 血液内科ホームページ 妊婦における血小板減少症というブログ記事を参照してください。妊婦、血小板減少で検索してもすぐでてきます。)

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