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下がりにくい高血圧 中に隠れる睡眠時無呼吸症候群

[ 内科 / 医療情報  ]  当院からのお知らせ

2018.05.22

DSC08417 先日高血圧でみえられた患者さん。もともと高血圧があって外来でみていたがそれがどうも急にあがり首の後ろが気分が悪い。はかってみるといつもは130mmHg程度なのに180-200mmHgもありびっくりしたと相談にみえられ、うそをいっているとも思えず、調べてみることとなった。採血でホルモンを調べたり、また腎動脈の血流をみたり、あるいは腎障害がないかみたりするのだが、忘れてはならないのに睡眠時無呼吸症候群SASがある。<難治性高血圧みたら背景に睡眠時無呼吸症候群を疑え!>とよく耳にする。これは日本内科学会の4月号の特集の中にも書かれていたし医学読み物やネットなどでも情報として提供されるがつい忘れがちである。この患者さん、うらやましいほどの小顔である。ということはSASのリスクでもある。一晩簡易型モニターをつけてみてみたらなんと重症型で、夜間に酸素が著しく低下していた。本人の自覚はゼロである。このような重症型では扁桃腺が腫大している、鼻の疾患などなければCPAP療法が適応になる。これを行うことで急激な血圧の上昇がさけられるかもしれない。
睡眠時無呼吸の中等度以上の高血圧発症リスクは2.89倍(Wisconsin Sleep Cohort Study)とされ、そのほかの研究からも、睡眠時無呼吸は新規の高血圧発症と関係し、またそのリスクは重症度に依存することがわかっている。軽症型であれば夜間早朝の高血圧を認めるが重症となるにつれて日中も血圧が高くなるのだという。また夜間の低酸素血症は酸化ストレスの増大などから動脈硬化の促進、血小板凝集、凝固能などにも影響を与えるため狭心症や脳梗塞など心臓血管系の疾患にも影響を与える。
血圧は降圧剤をのんでいるにもかかわらず下がりにくい人、また夜間の眠りが浅く朝のだるさが強い人、そして日中眠くて眠くてというかたは、まず入院する前に自宅でできる簡易型の検査がありますのでそれをうけてみることをお薦めします。

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