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上行大動脈が拡張する疾患 大動脈2尖弁

[ 内科 / 医療情報  / 循環器 ]  当院からのお知らせ

2018.08.15

CTで上行大動脈が拡張している患者さんがおられ、どんな疾患でそうなるのかと質問をうけて調べていたところ<大動脈2尖弁>がそのようになる疾患の一つなのだとでていました。そこでこの疾患についてまとめてみます。
大動脈2尖弁はうまれつきの疾患で、本来大動脈の弁は3枚のリーフでできていますがそれが2枚の人です。1%程度の人にみられます。家族歴のある人もいます。
弁の異常があるので大動脈弁逆流がおきたり、大動脈弁狭窄症もおきます。また弁に細菌がつく感染性心内膜炎をおこしやすいです。大動脈弁の石灰化はもともと年齢とともにすすみますが、通常の年齢よりも早くその石灰化がすすむとされています。また大動脈疾患を合併することも多く、大動脈基部(大動脈が心臓からでるところ)から上行大動脈にかけての拡張が年齢とともにみられるようになります。大動脈瘤のリスクも高いです。先天性の大動脈疾患(大動脈縮窄症など)と合併したり、あるいはTurner syndromeという染色体異常の疾患に合併することも知られています。

とはいいながら無症状で一生を過ごされるかたもいれば、若くして弁膜症の症状がでるかたもいます。ちゃんと管理されていて症状が軽ければ生命予後は一般のかたと変わらないとう報告もあります。(参考文献 up to date) 

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