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掲載日付:2020.04.15

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  ]

新型コロナウイルス感染症に思うこと 院内感染の恐怖

新型コロナウイルス感染症の患者さんが増加するにつれて、院内感染も増加しています。病院で勤務している我々からして院内感染は恐怖です。一つは働いている自分の身も、そして同時に仲間の身も、そして患者さんの身も。そして大切なことは院内感染が広がってしまったら病院の機能が保てなくなることです。これは確実に医療崩壊に広がります。

私たちの病院では日々<院内感染をおこさない>ということを職員全体に徹底してメッセージを伝えています。職員の手洗いの徹底は当然のことながら、病院玄関での患者さんの様子をうかがい熱があるかたは待合を別にすること、フロント、薬局窓口にはビニールのたてを作り職員のフェイスシールドを指示しました。また1日3回換気時間を設け放送して皆で実行しています。またあいた時間に複数の人が触る、取っ手、手すり、ドア、トイレ、エレベーターボタンなどを頻回に消毒しています。患者さんが座る椅子も間隔をあけるようにし、マスクをしていただいています。外来では患者さんの院内滞在時間を少なくするために薬だけの処方、採血しても結果前に帰るなどの対応をし処方日数を多めにして次回くる日をあけるようにしています。職員の感染予防には、食堂での滞在時間を短くして会話をしないようにする、休憩室でもマスクをして会話を控えめにする、パソコンのキーボードを触る前、触ったあとの消毒、ナースステーションで密にならないようにする、会議を短くするなど様々な対策をしています。そして家族の面会制限をさせていただいています。
なんとしてもこの病院の今ある機能を保たせるため職員一同努力しています。

掲載日付:2020.04.17

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  / 地域医療 ]

新型コロナウイルス感染症に思うこと 味覚障害 嗅覚障害

新型コロナウイルスでは味覚障害、嗅覚障害が初期によくみられる症状であることがわかってきました。Clinical Infectious Diseases誌オンライン版3月26日号には、味覚障害、嗅覚障害のどちらかにみられた症例は33.9%いたという報告がされました。患者さんによく問診をしてみると、たしかに症状のあるかたはいて、食事があるとき急にまずくなった、段ボールをかんでいるようだったと表現されるかたもいました。甘さだけとか、塩気だけというのではなく全般に味覚がやられているようです。しかしだいたい数日から1週間程度で自然に改善します。舌が荒れているかと思ってみてみると荒れてはいません。神経の障害のようです。ほかのよくみるウイルス感染症で味覚障害、嗅覚障害が同時におきてくることはあまりみません。また若い人に症状がでやすい傾向にあります。(高齢者ではもともと味覚が低下していることがあります。)今味覚障害だけでPCR検査をしてもらうことはできないことが多いですが、もし味覚障害、嗅覚障害がみられたら新型コロナウイルス感染症がかかっている可能性が十分あると考えて保健所に連絡してください。そこで様子をみてくださいとされたら、でかけないで自宅隔離を続けてください。この時期にはすでに周囲のかたに移す可能性があります。発熱などが症状がさらに増悪してきたらまた保健所に連絡、あるいは発熱外来を受診してください。味覚障害、嗅覚障害 すべてに人にでるわけではなりませんが、特異的な症状であることを覚えておいてください。

掲載日付:2020.04.19

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  ]

新型コロナウイルス感染症に思うこと マスク

新型コロナウイルス感染症の広がりが国内でみられた2020年1月末くらいからマスクが不足しはじめて、早くも3か月くらいになろうとしています。世界的なウイルス感染症の広がりでまだまだマスク不足は続くのであろうと思います。病院にはいるかたにはすべての人にマスクをして入っていただきたいのですが、一部の業者のかたでは買えない、職場からも配給がないといわれつけておられないかたがいます。今は無症状の感染者も多くいるとされる状況になっているだけに、自分も保菌者かもしれない、患者さんに移さない、院内感染を広げないようにするためには、ないよりは再利用もやむをえないと考えています。私はサージカルマスクも小さな汚れは洗って再利用しています。(厚労省からの4月14日付事務連絡)N95といわれるマスクも当院でも入荷が難しくなり、厚労省から4月10日付でN95マスクの例外的取り扱いとして再利用を認めるという通達があり、部屋に入るごとに変えていたのを1日同じマスクを使用し、再利用もしています。

掲載日付:2020.04.22

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  ]

ご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われるかたがいるときの注意点

ご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる人(以下、感染者)がいる場合、同居のご家族は以下の点に注意してください。

1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
3.できるだけ全員がマスクを使用する
4.小まめにうがい・手洗いをする
5.日中はできるだけ換気をする。
6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
8.ゴミは密閉して捨てる

日本環境感染学会、厚生労働省ホームページより

掲載日付:2020.04.22

カテゴリ:[ 内科 / 医療情報  ]

新型コロナウイルス感染症に思うこと  PCR検査

2020年4月に入り新型コロナウイルス感染の患者数が増えるにつれて若い人の増加、それに伴い家族内感染が増えている印象をもつ。若い人は熱もでないで味覚障害、嗅覚障害だけのかたもいる。これだけではまずPCR検査してもらえない。また明らかな濃厚接触者であっても発熱なければ自宅待機してといわれてPCR検査してもらえていない人もいる。若い人はそれでもいいかもしれないが、よほど注意しなければ家族内感染、友人たちへの感染が広がる。そこに高齢者の人もいたり、免疫不全のかたもいたり、あるいは若い医療関係者も含まれるわけだ。院内感染を防ぐために私たちは職員の勤務外での外食や外出先にも注意することを強く求め、同居する家族の体調にも気を配るように話している。

これからは医療関係者の発熱、軽症状の人たちの管理をどうするか難しくなる。数日自宅で待機させるにしてもその後どうするかの判断にPCRを使用したい。また入院中の患者さんが肺炎なくても発熱が続いていたら・・・・ やはりいつまでも隔離できないからPCR検査したい。そのようなときに検査を自由には行えないのだ。昨日の医師会の会合では、開業の先生が自分なりにレントゲンもとってあやしいと思って紹介しても50%くらいしかPCR検査をしてもらえず、患者のフォローもしてもらえない。そのかたがまた症状が改善せずにクリニックにくることになり感染を広げるリスクが高くなると困っておられた。

ただPCRがすべてではないことをしっかり理解することも大切である。ノーベル賞受賞者本庶佑先生はもっとPCR検査をすべきだと提言されているが、本日のテレビ番組プライムニュースでいっておられたこと、<PCR検査は陰性であっても今回は問題がないということをいえるだけであること、陽性の時に意味がある検査なのだと理解するべきだ>といっておられた。

早くPCR検査が医師が必要と判断した場合に、自由に出せるようになることを強く希望します。


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