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掲載日付:2017.07.03

カテゴリ:[ 葉山ハートリバイバル ]

葉山リバイバルプランのスタートです。


長年勤めた湘南鎌倉総合病院からこちらに院長として赴任したのが1か月前の6月1日。それから早くも1か月たちました。血液内科医である私がどうしてまた一番心疾患とは縁が遠いはずなのに葉山ハートセンターに?とよく首を傾げられます。
 時代とともに医療も経営も変化が必要です。循環器医や心臓外科医ならだれもが知る葉山ハートセンターを、地域医療をとりいれながら経営改革するために私はやってきました。多くの人とお話しをし、地域を回り、実行可能なプランをたて、1か月の間準備を進めてきました。本日からいよいよそれを実行に移す記念の日です。

(1)1次救急の受け入れ


本日から月曜日から金曜日までの日中AM8時半から午後4時半までの救急診療、時間外診療を受け入れます。当院には通常の外科診療は行っておりませんでしたが、夏場、海岸でけがをされたかたも受けることができます。この1次救急は、これまでの院長も実現しようとして継続することができませんでした。これをまずは時間帯は区切られますが確実に提供できるサービスとして定着させ、できれば時間帯ものばしていきたいというのが願いです。

(2)内科系の入院の受け入れ


病院のない逗子・葉山の方々は、入院が必要であると鎌倉や横須賀に搬送されています。重症患者は高度急性期病院での診療が望ましいですが、すべての入院患者には適応ではありません。家族が通うにも便利な地元の病院で入院ができたら・・・というニーズも多いはずです。高齢者の発熱や脱水、食欲低下、軽症から中等症の肺炎などの感染症などをうけていきたいと思います。

(3)人間ドックの充実


質の高い、経験ある内科医がその後の面談、フォローまでしっかり行うドックを再開しました。

これらが実行に移せるのも自分ひとりではできません。大変な中この病院に残ってがんばってくれているスタッフのおかげでもあり、また手を差し伸べてくれている湘南鎌倉総合病院の方々のおかげでもあります。私はこの病院のスタッフの潜在能力を信じています。一人ひとりの力を伸ばせるように皆を導いていきたいと思います。
 都知事選で大勝利をおさめた小池都知事、大河ドラマで活躍する<直虎>をみながら自分に重ね、女子だけどがんばれる勇気がわいてきます。これからの葉山ハートセンターにどうぞ期待してください。

掲載日付:2017.07.25

カテゴリ:[ 葉山ハートリバイバル ]

看護体験実習受け入れや学生の病院見学


院内では夏休みを利用して高校生の看護体験実習の受け入れを行っています。看護師だけでなく、医療工学技士や検査技師さんなど看護師以外の医療業種を考えている学生さんもいるとのこと。また病院というのはただ医師と看護師だけで診療が行われているのではなくいろいろな業種のかたが働く複雑なところなのだとわかりましたとの感想がよせられました。
また以前から小学生の理科の授業の一環として病院見学も受け入れています。病気の話だけでなくここでも救急できてくれている若手の医師に話をしてもらい、実際どういうきっかけで医師になろうとしたか、何が大変なのかを話をしてくれ、より身近な話として感じてもらえたようでした。今後もこのような活動は続けていきたいと思います。

掲載日付:2017.07.26

カテゴリ:[ 葉山情報 ]

葉山花火大会 病院から楽しみました。


2017年7月26日は葉山の花火大会でした。毎年病院のスタッフが子供さんも連れて6F食堂を開放し調理師さんが腕を振るって作ってくれた食事を楽しみながら花火を鑑賞するとのこと。私も多くの職員と触れ合いながらひとときを楽しみました。6Fから眺める花火はちょうど森戸海岸と一色海岸を利用して両者から花火が打ち上げられるときには両方重なってみられ、絶好のロケーションでした。鎌倉のような水上の花火も上げられました。1200発と発表されていましたが、十分楽しむことができました。今花火大会を存続することが難しくなっている中、小さい町なのによく立派な花火大会を開催できるものだと感心しました。と同時にこの地域のために私もよい医療を提供できるように微力ながらがんばろうと思ったのでした。

掲載日付:2017.07.27

カテゴリ:[ 内科 ]

日本人平均寿命 また過去最高


7月27日 厚生労働省の発表で日本人の平均寿命 男性が80.98歳、女性が87.14歳と発表された。いずれも過去最高だそうである。将来95歳まで生きると予測される割合も男女ともに過去最高で男性9.1%、女性はなんと25.2%(4人に1人だ!!)。すごい数である。

今後は100歳を生きるものとして人生設計を考えなさいという<Life shift>という本が売れている。私も読んだが、人生一区切りを60歳前後で考えるのは、年金からいっても意欲の面からいっても難しいのは誰もが感じているはず。それをもっと長いスパンで100年を基準に人生考えなさいというわけだ。100年ライフの時代には、長い老後のためにお金を蓄えること、仕事をいつまでどんなことをするか、体調とのバランスなどを考えながら、数十年単位での社会における自分の役割の調整を考えていかなくてはならない。そのための人間関係、パートナーシップも大切。でも元気で活動できる身体、精神的な健康が一番大切である。

今回の発表された数字をみるとこの本の内容もより身近に感じられる。我々が提供する医療もより長く健康で生きられるような予防医療、未病の段階の医療を行うようになるであろうし、あるいは人工知能やロボットをとりいれながら衰えた能力を補充しながら生きていくことにもなるのであろうかと予想しています。

掲載日付:2017.07.28

カテゴリ:[ 内科 ]

院内で公開講座 ~蚊が媒介する病気~


葉山ハートセンターにきて初めて公開講座を行いました。地域のかたにぜひ院内にきて病院をみてもらいこと、どんな病院になるのかをぜひ知ってもらいたいと思いましたので、院内1Fにある講堂でおこないました。タイトルは季節にあわせて<蚊の媒介する病気>と題して講演をしました。
2014年に代々木公園周辺ではやったデング熱、血小板や白血球が減ることから血液内科に紹介されてきた症例を経験したお話し、また日本脳炎の話やジカ熱などのお話しをさせていただきました。また虫よけ剤として用いられるDEETの成分が昨年から高い濃度のものが市販されるようになったことなども話題提供しました。葉山は自然も多く蚊が多い季節。32名のかたにご参加いただき、どのような蚊が多いだとか、防虫剤の話などの質問、意見がでました。今度はマダニやヒアリが話題になっていますのでそこらの話題もまとめてみようと思います。


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