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湘南血液カンファレンス in 横浜

[ 院長個人 / 血液疾患 ]  当院からのお知らせ

2018.02.23

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湘南血液カンファレンスという、神奈川湘南地域の藤沢市民病院の藤巻先生と湘南鎌倉の血液内科 田中とで作った年に1回の勉強会。大学がからまない小さなカンファレンスですが、続けています。今年は日赤医療センターで骨髄腫やアミロイドーシスばかりを治療されている若手の長崎先生の講演と 国際医療福祉大学 医学部血液内科学主任教授.中世古 千昭先生による講演であった。最近しばらく血液内科の研究会から遠ざかっていたので勉強が遅れているが、骨髄腫では病勢によりNK活性が低下してくることがわかっていて、最近注目されている抗体薬のダラツムマブはCD38抗体であるがNK細胞もCD38を出しているためNK活性が低下してしまうし、またいつ回復するかも不明である。これまでの骨髄腫薬ではNK活性の研究はあまりされてこなかった模様。治療薬としてはNK活性も利用しての治療をするとなればエムプリシテイはNK細胞の維持が比較的でることから早めに使用するほうがいいのかもしれないというお話しだった。また中世古先生からおききしたおもしろい話は、最近注目の領域としてあるのがcardioーoncologyという領域だそうだ。実は慢性骨髄性白血病は特殊な薬剤により長期予後10年生存率も80%以上望める疾患だが、これらに対する薬剤で血管系の合併症が少なからずあることが注目されるようになっている。私も下肢動脈閉塞を呈した患者さんを経験しているが中世古先生が提示してくださったのは脳動脈が攣縮しているような画像であった。恐ろしや。心臓の血管にも同様のことがおこりえる。ということから腫瘍の治療として用いられる分子標的薬という薬剤はターゲットをしぼってよく効果がある薬剤なのだが思いもよらない副作用と呈することがあり、循環器の医師と腫瘍をみる医師が連携して合併症にあたるというのがホットな話題であるようでした。

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