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慢性リンパ性白血病の治療ibrutinibの講演会 in 東京

[ 医療情報  / 血液疾患 ]  当院からのお知らせ

2018.09.22

葉山ハートセンターにきてからは新規の血液患者さんをみることは少なくなっていますが、それでも一人のかたがたまたま外来受診された中で、この慢性リンパ性白血病CLLと診断されました。
CLLは高齢者に多い病気で、さらに日本人は少なく西洋人に多いとされます。治療も<白血病>と名がついてもすぐに治療ではなく、ゆっくり進行する疾患のため経過観察することが多いです。治療をするタイミングは、IWCLL2018 ガイドラインでは(1)貧血や血小板減少 Hb<10,PLT<10万(2)脾腫 左肋骨弓下6cm以上(3)長径10cm以上のリンパ節、進行性のリンパ節腫脹(4)2か月に50%を超えるリンパ球増加(5)治療抵抗性の自己免疫性貧血、血小板減少症(6)症状のある節外性病変(7)体重減少や発熱、寝汗、倦怠感などです。比較的若い 元気な人であればフルダラビン リツキサンを用いた治療になるのですが、高齢者では弱いエンドキサン、リツキサンなどの治療を行います。ただIbrutinibという薬剤はB細胞性腫瘍の増殖に関係するシグナル分子であるBTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)を阻害し、増えるのを抑制します。のみ薬で非常に効果が高く、2年で83.9%の人が病気が悪化しないでいられるというデータがでています。ただ下痢や吐き気の副作用の頻度が高いこと、また心房細動、出血という特異な症状がでる可能性があるとのことでした。ただ急激にリンパ球が増加するかたでは初発あるいはその他の薬剤がだめでも効果がみらえる可能性が高く世界的なガイドラインでも推奨されている薬剤であります。今年新しく血液内科学会からもガイドラインがでました。CLLについての治療もそのように紹介されています。

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