ハートブログ

ホーム > ハートブログ > 画像診断レポートの見落とし

画像診断レポートの見落とし

[ 未分類 ]  当院からのお知らせ

2017.10.31

IMG_5662

ある病院でおきた<がん見落とし>が記事になっていた。心臓外科の先生がCT検査をして、その画像診断レポートにはに膵臓がんの疑いと記載があったのにそれを見落とし治療が遅れたというものであった。
<他人事ではない!>と思った。
どうしても我々はCTをとるときにある目的があってとる。例えばリンパ腫の再発がないか、動脈瘤が悪くなっていないかなど。かつてはその部分だけを評価して終わりにしていた。しかし今では一般的には読影医に依頼してレポートを作成してもらう。読影医は依頼した部分だけではなく全画像をみて判断する。レポートは当日には仕上がらず後日のこともあるので、患者さんには、おおよその結果をその日のうちに話をして、レポートは後日ね・・・といって帰るが、レポートを主治医も患者も忘れていて後日にしっかりみていないことが起きたりする。よかれと思って早めに画像だけみせて結果をいっていたら、実は大事なことがレポートに書かれていたということがおきる。それは連絡されないのか?という質問もあろうが、大病院では相当数の枚数の画像を少ない放射線科の先生がよんでいるので、そこまでいちいち連絡はしない。将来はAI(人工知能)がスクリーニングをする時代がくるであろうとも言われるがそれもまだまだだ。AIなら、レポートが異常があればコール条件を設定しておけばメールなどで知らせてくれるようになるかもしれないが。同じようなことが病理(組織検査をして顕微鏡でみた結果)検査でもおきていて見落としから訴訟になっているケースもあるときく。我々の病院も、今回あった心臓外科、循環器の患者さんが多いが、高齢化に伴いその他の病気(例えば肺がんなど)も合併していることが症状がなくてもありえる。そこで、放射線技師さんにレポートがでた時点で目を通してもらい、異常と思われるものについては院長のもとに流してもらい、必要な情報をカルテに記載することとしている。複数の目を通すということは大切なことである。

PAGE TOP