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植込み型補助人工心臓体内に植え込むためにふつうの生活を送ることができる、補助人工心臓です。

植込み型補助人工心臓とは?

重症の心不全に用いられる医療機器で、心臓のすぐ下に、血液を左心室から大動脈へ送るポンプの働きをする機械を設置します。駆動装置から離れることができないために、ずっと入院し続けなければならない体外設置型と比較して、この植込み型は術後、ふつうの生活を送ることができる点が大きなメリットです。また、手術の成功率は高く、心臓移植のように特別難しいものではありません。

術後は電子線を通常ウエストバッグに2個ずつ入れた電池に繋ぎ、その1つにつき8時間、計16時間の活動が可能です。運動制限もなく、入浴も湯船に浸かることはできませんが、シャワーを浴びることはできます。

この植込み型の手術には、心臓移植レシピエント登録が必要です。65才以上や透析患者の方、癌を患われている方などで適応基準から外れる場合、あるいは緊急のケースについては、体外設置型のものにかぎられます。

心臓移植レシピエントの登録ができないケース

除外条件 絶対的除外条件 肝臓・腎臓の不可逆的機能障害/活動性感染症/重度の肺高血圧/薬物依存症(アルコール含む)/悪性腫瘍/HIV抗体陽性
相対的除外条件 腎機能・肝機能障害/活動性消化性潰瘍/重度の糖尿病/精神神経症/肺梗塞症の既往・肺血管閉塞病変/膠原病などの全身疾患

後に必ずしも心臓移植を受けるべきとはかぎりません。心臓移植には拒絶反応や、免疫抑制剤を服用し続ける必要とそれに伴う大きなリスクも存在するため、この補助人工心臓を用いて生活を送ることを選ぶケースも多くあります。

対象疾患
その他の治療方法

リスクや術後について

抗血液凝固薬の服用と、緊急時に備え「対応可能な施設まで、2時間以内の距離」に、以後は居住し続ける必要があります。
術後に実際に多い問題は電子線のトラブルと、傷口からの感染リスクです。また、ある程度の大きさがあるため、体格的に合わず用いることができないケースも、きわめてまれにあります。