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アルツハイマー型認知症の早期診断 アミロイドPETの講演会

[ 内科 / 病院行事 報告 ]  当院からのお知らせ

2017.11.15

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11月14日午後3時から院内の講堂で、湘南厚木病院の畑下鎮男先生をお招きして、アミロイドPETによるアルツハイマー型認知症の早期診断の講演会を開催した。
誰もが自分が認知症になって迷惑をかけるのだけは避けたいと思っているだろう。これから人生100年といわれるが認知症をもつ比率は今後ますます増えるといわれている。厚生労働省の発表では、認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとされる。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人1人が認知症に罹患する計算となる。それを早期に発見しようという試みが畑下先生の行っているアミロイドPETだ。

先生のお話しをまとめてみる。
アルツハイマー型認知症はβアミロイド蛋白が脳に蓄積しアミロイド斑を形成しやがて神経障害をきたし発症する疾患であることがわかっている。βアミロイド蛋白の蓄積はアルツハイマー型認知症を発症する10年も20年も前から蓄積が始まる。アミロイドPETは放射性同位元素に標識した[18F]-FMMを静脈注射しそれがとりこまれるかどうかで判断され、症状がなくても陽性とでることがある。陽性とはすでに発症していればアルツハイマー型認知症の確認、そうでなければ将来アルツハイマー型認知症を発症する可能性があるということを意味する。陽性だったとき、その人のうけるショックは大きいのではないかと思われるが、すぐに発症するわけではなく、進行を予防するために糖尿病(アルツハイマー型認知症のリスクが2倍あるという)や生活習慣病のコントロール、運動療法(これがいいらしい)、積極的に頭を使うこと、人とと交わることなどが効果があるという。喫煙していた人が肺気腫になりやすいが、早期に禁煙することでその進行を遅らせることができる・・・それと似ているような気がした。畑下先生は、認知症の家族歴があるかた、または少し物忘れが多くなったと人に指摘されるがただ年のせいなのか??と心配になるかたにぜひ受けていただきたいということであった。また陽性の人では治験薬の臨床研究も行われているようなのでそれがやれる可能性もある。

とてもためになるお話しで、40名近い聴講者のかたが熱心に1時間以上の講義をきかれていました。
50歳前後からもうβアミロイドはたまる人はたまってくるらしいのでまだ働いている人たちにも検査の適応はありそうです。お問合せは湘南厚木病院まで。また当院でも来年くらいから当院の人間ドックのオプションとしてとりいれたいと思っています。

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