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がんサバイバー 2次発がんの問題 抗がん剤で治療した人

[ 内科 / 院長個人 ]  当院からのお知らせ

2017.10.26

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抗がん剤といわれる細胞を障害する薬で治療をうけた人は、急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群、骨髄増殖性疾患になるリスクをもっています。全員がなるわけではありません。その投与量やメニューによっても頻度は異なりますが、全体の白血病の中で10-20%くらいを占めているとされます。
原因の薬剤は以下のようなものがあります。
抗がん剤の中でもアルキル化剤(メルファラン、シクロフォスファミドなど)を用いた治療をうけた場合には、5-7年くらいしてから発症してきます。通常は骨髄異形成症候群を経てから急性白血病になります。染色体の5番、7番に異常を伴うことが多いです。抗がん剤の中でトポイソメラーゼ阻害が関連する薬剤(エトポシド、ドキソルビシンなど)を用いた治療を受けた場合には、1-3年たって(比較的早く)急性白血病が発症したりします。11q23の染色体異常が関連するといわれています。
また放射線治療をうけた人の中にも急性白血病が発症することがあります。

頻度は決して多くないのですが、がん治療をうけて生き延びたからこそ、このような疾患を早くみつけるためにも、このような病気があることを知り、定期的な健診などをうけて採血チェックをしてもらいたいと血液内科医として思います。

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