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働けるまで働くことは、人に対して与える側に立ち続けること

[ 院長個人 ]  当院からのお知らせ

2017.11.07

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外来を長くやっていると思うことがある。70歳超えても80歳超えても仕事をもっている人は若いということだ。身なりもそして発言もである。ぼけたら働けないから、それは仕事もっているから若いのではなく、ぼけてないから働けるのよといわれたこともあるが・・・

私の患者さんを紹介しよう。若いときには食べるのも多くて生活習慣病でデータがとても悪かった人が、良く働くものだからいつまでもいてくれと請われて80歳も近いというのに葬儀場で働いているかたがいる。その人のデータは最近ではまるで以前とは違いとてもよい。働くためには無理をしなくなり、また毎日朝早くから夜も時間すぎても余分に働き、しっかり食事をとり早く寝る。お酒も以前ほどはのまなくなり年をとって適度な食事量にもなってきたという。以前にもましてイキイキしている。まだまだ働いてといわれたら週1日でも2日でもいいから続けるようにアドバイスしている。このかた、まだまだ元気で生き続ける気がする。生活習慣病があったらみんな早死にというわけではないのだ。
 先日曽野綾子氏の<死の準備教育>という本を読んでいたら、同じようなことが書かれていた。曽野さんの語り口調はすごくはっきりしていて気持ちがいい。政治家や役人の方々がいえないことを竹を割ったような物言いでいってくれる。その中にあった言葉。
<福祉がすすめばすすむほど、もっとくれ、あれもくれと人々は永遠の飢渇に苦しめられるようになる。本当に人の心を救うのは、その当人に与えると同時に、その当人が別の他人に与える側にも廻る喜びを教えることである。おそらく、今後ますますふえて行く老人たちにとって大切なことは、死ぬまで働くことをやめず、いかにいつ迄ももらう側ではなく与える側に立つ光栄を維持できるか、ということにかかっているだろう。>
 その通り!!!と私はその場で拍手をし、そこに大きなラインを引いたのである。

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